英国北アイルランドのベルファストを本拠地とするアルスター管弦楽団(Ulster Orchestra)が首席指揮者のダニエレ・ルスティオーニ(Daniele Rustioni)の退任を発表した。ルスティオーニは2019年から首席指揮者を務めてきたが、任期が切れる1年後に退任するという。
ルスティオーニはミラノ生まれの40歳。ミラノ・スカラ座の少年合唱団に所属した後、ミラノ音楽院で学んだ後、ロンドン王立音楽院で研鑽を積み、2007年にトリノ王立歌劇場管弦楽団のコンサートを指揮してデビュー。翌年にはサンクトペテルブルクのミハイロフスキー劇場で《カヴァレリア・ルスティカーナ》を指揮して、オペラ指揮者としての初舞台を踏んだ。
その後、ロンドンのロイヤル・オペラで音楽監督のアントニオ・パッパーノの助手を務めた後、歌劇場の指揮者陣に加わり、2012年には《ラ・ボエーム》を振ってミラノ・スカラ座にデビューしている。2013年には「オペラ・アワード2013」で最優秀新人賞を受賞した。
アルスター管の他、2014年からイタリア・フィレンツェを本拠地とするトスカーナ管弦楽団、2017/2018シーズンからフランスのリヨン国立オペラの首席指揮者を務めている。夫人はヴァイオリニストのフランチェスカ・デゴ。
写真:Benjamin Ealovega
ベルファスト発 〓 ダニエレ・ルスティオーニが任期満了でアルスター管の首席指揮者を退任
2023/08/12
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