クラスノヤルスク発 〓 トレチャコフ国際ヴァイオリン・コンクール創設へ

2018/03/31

ロシアの名バイオリニスト、ヴィクトル・トレチャコフ(Viktor Tretyakov)の名を戴いた国際ヴァイオリン・コンクールが2018年、彼の故郷クラスノヤルスクに創設されることになった。トレチャコフは 1946年の生まれの71歳。モスクワ音楽院で学び、19歳だった1966年の第3回「チャイコフスキー国際コンクール」で第1位を獲得。世界的な活躍を続けるかたわら、母校モスクワ音楽院で後身の指導に当たり、1986年から1994年まで「チャイコフスキー国際コンクール」の審査委員長を務めた他、エリザベート記念コンクール、ハノーファーや仙台、ヘルシンキ、ザグレブのコンクールの審査員を歴任している。

開催地のクラスノヤルスクは、首都モスクワから東へ約4,100キロ、エニセイ川の河畔に広がるシベリア中部の都市。シベリア連邦管区の本部が置かれ、2019年には冬季ユニバーシアードが開催されることが決まっている。コンクールは16〜30歳を対象としたもので(https://violintretyakov.com)、第1回は2018年9月23日から10月1日にかけて行われる。審査員はトレチャコフの他、ワデム・レーピン(Vadim Repin)、ボリス・クシュニール (Boris Kushnir)、クルト・サッスマンズハウス(Kurt Sassmannshaus)、日本の清水高師(Takashi Shimizu)ら。第1位の賞金は90万ルーブル(約170万円)。

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