訃報 〓 マイケル・トゥリー(84)米国のヴィオラ奏者

2018/04/02
【最終更新日】2023/02/06

世界的な米国のヴィオラ奏者マイケル・トゥリー(Michael Tree)が3月31日に亡くなった。84歳だった。グァルネリ弦楽四重奏団(1964-2009)の創設メンバーとして活動、教育音楽祭マールボロ音楽祭の中核メンバーだった。

トゥリーは1934年、ニュージャージー州ニューアーク生まれ。父親は高名なヴァイオリニストで、音楽に関する記事や書籍、教材などを数多く出版した教育者でもあったサミュエル・アップルバウム。早くから父親にヴァイオリンの手ほどきを受けてカーティス音楽院に入学。ロシア出身の名ヴァイオリニストであったエフレム・ジンバリスト(1889 – 1985)らに師事した。

20歳の時にカーネギーホールでデビュー。全米のオーケストラとの共演を重ねた後、室内楽中心に活躍。グァルネリ弦楽四重奏団で80を超える録音を残している。後進の指導にも尽力し、母校のカーティス音楽院、ジュリアード音楽院、マンハッタン音楽院、メリーランド大学音楽学院、ラトガース大学の教授を務めた。

写真:Curtis Institute of Music


関連記事

  1. ニュルンベルク発 〓 ニュルンベルク響の次期首席指揮者にジョナサン・ダーリントン

  2. アムステルダム発 〓 オランダ政府がロックダウンを延長、2022年1月14日まで

  3. 東京発 〓 東京都交響楽団が音楽監督の大野和士との契約を延長

  4. アムステルダム発 〓 指揮者のエド・デ・ワールトが引退を発表

  5. ツィナンダリ発 〓 ベルリン・フィルの「ヨーロッパ・コンサート」、2024年はジョージアのツィナンダリで

  6. 香港発 〓 指揮者のズヴェーデンが香港フィルとの契約を延長

  7. ストックホルム発 〓 2022年の「ビルギット・ニルソン賞」にヨーヨー・マ

  8. アムステルダム発 〓 ロイヤル・コンセルトヘボウ管に初の常任客演指揮者

  9. バルセロナ発 〓 バルセロナ下院がターミナル駅「サンツ駅」を「モンセラート・カバリエ駅」に改称する議案を可決

  10. ベルリン発 〓 ウラディーミル・ユロフスキがベルリン放送響の演奏会でウクライナ国歌を演奏、連帯のメッセージ送る

  11. ザールブリュッケン発 〓 指揮者のインキネンがザールブリュッケン・カイザースラウテルン・ドイツ放送フィルとの契約を延長

  12. ミュンヘン発 〓 ミュンヘン放送管が首席指揮者イヴァン・レプシッチとの契約を延長

  13. ロンドン発 〓 ロンドン・フィルが首席客演指揮者のカリーナ・カネラキスとの契約を延長

  14. ミュンヘン発 〓 ラトルが2025年のエルンスト・フォン・ジーメンス音楽賞を受賞

  15. ジュネーブ発 〓 ジュネーブ大劇場がモーツァルト《皇帝ティートの慈悲》の新作をライブ・ストリーミング

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。