ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団(Wiener Philharmoniker)の2023年の元旦に行う「ニューイヤー・コンサート」のプログラムが発表された。2023年の指揮者は、2010年と2013年に次いで3度目の登場となるフランツ・ウェルザー=メスト(Franz Welser-Möst)。
「ニューイヤー・コンサート」は毎年元旦、彼らが本拠地の楽友協会大ホールで行っている恒例行事。シュトラウス一家のワルツやポルカを演奏する“音楽の都からの音楽の年賀状”。ただ、リッカルド・ムーティの指揮で行われた2021年は新型コロナウイルスの世界的流行で、1939年の創設以来初めて無観客で開催されている。
プログラムは以下の通りで、過去に演奏されているのはプログラムの最後を締め括るヨーゼフ・シュトラウスのワルツ《水彩画》のみで、全15曲の中の14曲が初登場となる。また、ヨハン2世とエドゥアルトが2曲ずつなのに、ヨーゼフの作品は8曲あり、ウェルザー=メストが独自色を打ち出している。
一方、ウィーン少年合唱団に加え、ウィーン少女合唱団が初めて参加するのも大きな話題。ヨーゼフ・シュトラウスのポルカ・フランセーズ《上機嫌》に出演する。少女合唱団は2004年の設立で、9歳から15歳までのメンバー25人が在籍している。
…… プログラム
エドゥアルト・シュトラウス:ポルカ・シュネル《誰と一緒に踊る?》作品251
ヨーゼフ・シュトラウス:ワルツ《英雄叙事詩》作品87
ヨハン・シュトラウス2世:オペレッタ《ジプシー男爵》作品422から“カドリール”
カール・ミヒャエル・ツィーラー:ワルツ《心地よい夜に》作品488
ヨハン・シュトラウス2世:ポルカ・シュネル《元気にやろう》作品386
フランツ・フォン・スッペ:オペレッタ《イザベラ》序曲
ヨーゼフ・シュトラウス:ワルツ《愛の真珠》作品39
ヨーゼフ・シュトラウス:ポルカ・フランセーズ《アンジェリカ》作品123
エドゥアルト・シュトラウス:ポルカ・シュネル 《さあ、逃げろ!》作品73
ヨーゼフ・シュトラウス:ポルカ・フランセーズ《上機嫌》作品281
ヨーゼフ・シュトラウス:ポルカ・シュネル《永遠に》作品193
ヨーゼフ・シュトラウス:ワルツ《マヒワ》作品114
ヨーゼフ・ヘルメスベルガー2世:バレエ《エクセルシオール》からギャロップ付ベル・ポルカ
ヨーゼフ・シュトラウス:幻想曲《アレグロ・ファンタスティク》
ヨーゼフ・シュトラウス:ワルツ《水彩画》作品258
写真:Wiener Philharmoniker / Terry Linke
もっと詳しく ▷
ウィーン発 〓 2023年の「ニューイヤー・コンサート」のプログラム発表、なんと15曲中14曲が初出、少女合唱団の初共演も話題
2022/11/16
- コメント: 0
この記事へのコメントはありません。