ウィーン発 〓 コニエチュニーに「宮廷歌手」の称号

2019/01/18

バス・バリトン歌手のトマス・コニエチュニー(Tomasz Konieczny)に16日、オーストリア政府から「宮廷歌手」の称号が授与された。コニエチュニーは1972年、ポーランド中央部のウッチの生まれ。ポーランド第2の都市ウッチはポーランド最大の工業都市で、映画産業の中心地。アンジェイ・ワイダ監督、ロマン・ポランスキ監督、クシシュトフ・キェシロフスキ監督らを輩出したポーランド唯一の映画アカデミーが置かれ、コニエチュニーは最初、そこで演劇を学んだ。卒業後、ワイダ監督の「鷲の指環」で映画界にデビュー。その後はテレビや映画の俳優、ディレクターとして活動した。

その後、ワルシャワのショパン音楽院とドレスデン音楽大学で声楽を学んでオペラの世界に。1997年にポズナニ歌劇場の《フィガロの結婚》でデビューし、翌年の第33回「ドヴォルザーク国際声楽コンクール」に入賞して、マンハイム国民歌劇場やライン・ドイツ・オペラと専属契約を交わした。2008年、ワーグナー《ジークフリート》のアルベリヒ役でウィーン国立歌劇場にデビュー。劇場によれば、ウィーン国立歌劇場ではこれまでに17演目で160回を超える出演を重ね、21の役を演じてきたという。

写真:Wiener Staatsoper

    もっと詳しく ▷


関連記事

  1. ローマ発 〓 復活ガッティが不整脈でダウン

  2. グラフェネッグ音楽祭 〓 2019年の概要を発表

  3. モスクワ発 〓 ボリショイ劇場博物館が創立100周年の記念展示

  4. 上海発 〓 イスラエル・フィルの中国公演がキャンセル

  5. ミュンヘン発 〓 ヤンソンスがダウン、バイエルン放送響の日本ツアーは代役にメータ

  6. ベネチア発 〓 フェニーチェ劇場が2018/2019シーズンのスケジュールを発表

  7. ザルツブルク音楽祭 〓 ベルギーの若手歌手が「夜の女王」の代役で大成功

  8. アムステルダム発 〓 ホルンのケイティ・ウーリーがロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団の首席奏者に

  9. ロンドン発 〓 「クイーンズ・シアター」が「スティーヴン・ソンドハイム・シアター」に

  10. 香港発 〓 香港フィルがズヴェーデン指揮のマーラーを200ドルで

  11. モスクワ発 〓 指揮者のクルレンツィスにギリシャ政府がフェニックス勲章

  12. サンタンデール音楽祭 〓 2018年の音楽祭プログラムを発表

  13. バイロイト音楽祭 〓 ロベルト・アラーニャの代役にピョートル・ベチャワ

  14. ブダペスト発 〓 イヴァン・フィッシャーが失明の危機だったと告白

  15. アムステルダム発 〓 オランダ放送フィルの次期首席指揮者にカネラキス

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。