北京発 〓 中国メディア、ピアニストのユンディ・リを買春容疑で拘束と報道

2021/10/22
【最終更新日】2021/10/23

中国のメディアは10月21日、中国出身のピアニスト李雲迪(ユンディ・リ)が買春容疑で北京で拘束されたと相次いで報じた。リは2000年の第14回「ショパン国際ピアノ・コンクール」で最年少の18歳、また、中国人として初めて優勝した世界的なピアニスト。内外の音楽界、中国のネット社会にも大きな衝撃が走っている。

報道によると、北京の警察当局が市民からの売春の通報を受け、リと29歳の女性一人を北京の空港で拘束したという。警察当局は短文投稿サイトの「ウェイボー=微博」に対して、2人が容疑を認めたとする投稿をUPしている。これを受けて中国音楽協会は「きわめて反社会的な影響」を理由に会員資格を取り消しを発表した。

リは重慶市生まれの39歳。四川音楽学院などで学んだ後、ドイツのハノーファー音楽大学に留学。2000年のコンクール優勝は、スタニスラフ・ブーニン以来15年ぶりの第1位を獲得しての優勝で世界的に大きな話題を集めた。コンクール後は市民権を得た香港を拠点に国際的な活動を展開。前回2015年の第17回のコンクールでは最年少の審査員も務めている。

ただ、2006年の台湾人女性との婚約報道の後、中国や台湾の人気女優との交際、極秘結婚説といった女性問題を中心とするスキャンダルが相次いで噴出。2013年には台湾の人気アーティストとの同性愛説なども飛び交うなど、なにかと中国メディアを騒がせる存在にもなってきた。

中国当局は目下、経済的格差の是正をめざす「共同富裕」路線を標榜。8月には有名女優に脱税で巨額の罰金が科されるなど、富裕層の象徴である芸能界への統制を強めている。中国で「ピアノ王子」と呼ばれるリの拘束が第18回のコンクールの結果発表の日に明らかにされたことも、その延長線上の動きとみる向きもある。

写真:Record China / apm


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