訃報 〓 ラインベルト・デ・レーウ(81)オランダの指揮者、ピアニスト、作曲家

2020/02/16
【最終更新日】2023/02/16

オランダの指揮者、ピアニストで現代音楽普及の最前線で活躍したラインベルト・デ・レーウ(Reinbert de Leeuw)が14日に亡くなった。81歳だった。

アムステルダム生まれで、そこでピアノと音楽理論を学んだ後、ハーグ音楽院で作曲を学んだ。1974年に現代音楽を演奏するシェーンベルク・アンサンブルを設立、その指揮者と音楽監督を務め、メシアン、ケージ、リゲティ、ルイ・アンドリーセン、ソフィア・グバイドゥーリナ、ジェルジュ・クルタークなどの作品の紹介に尽力、数多くの録音も残している。

1960年代から現代音楽のさまざまな活動に参画、英国のオールドバラ音楽祭(1992)、米国のタングルウッド音楽祭(1994-1998)、オランダ・ナショナル・ユース・オーケストラのサマー・アカデミー(2001-2010)などの芸術監督を務め、多くの作品の初演を手掛けた。

また、ピアニストとして1970年代からサティを積極的に取り上げ、ロマンティックな側面に光を当てて再評価に繋げた。

2002年のエジソン音楽賞など受賞多数。2008年にはオランダ獅子騎士団に叙せられている。

写真:TivoliVredenburg / jelmer de haas

関連記事

  1. ケベック発 〓 空席だったケベック響の音楽監督にクレメンス・シュルト

  2. 訃報 〓 ミキス・テオドラキス(96)ギリシャの作曲家・社会活動家

  3. シドニー発 〓 オペラ・オーストラリアが新制作の《ホフマン物語》の上演を延期、コロナ禍で

  4. ミュンヘン発 〓 ソプラノのニーナ・シュテンメにバイエルン州から「宮廷歌手」の称号

  5. ドレスデン発 〓 ザクセン州立歌劇場が新制作《カプリッチョ》をストリーミングへ、指揮はティーレマン

  6. ニューヨーク発 〓 メトロポリタン歌劇場がラインナップ発表、“Nightly Met Opera Streams”の第13週、第14週

  7. ケルン発 〓 ケルン市立歌劇場が新シーズン、2023/2024シーズンの公演ラインナップを発表

  8. ボゴタ発 〓 コロンビア大統領が劇場閉鎖などは6月からさらに18か月間必要と発言

  9. バルセロナ発 〓 リセウ大劇場が《ローエングリン》の公演をキャンセル

  10. ウィーン発 〓 国立歌劇場が4月第3週のストリーミング・ラインナップを発表、新制作の《パルジファル》も

  11. フィラデルフィア発 〓 フィラデルフィア管弦楽団が2022/2023シーズンの公演ラインナップを発表、トゥガン・ソヒエフも客演

  12. ブタペスト発 〓 第3回「バルトーク国際コンクール」で、日本のクァルテット・インテグラが優勝

  13. ユトレヒト発 〓 ユトレヒト古楽音楽祭が開催中止を発表、9月開催で初

  14. ウィーン発 〓 ソプラノのニーナ・シュテンメが国立歌劇場の名誉会員に

  15. キール発 〓 市立劇場の音楽総監督ベンジャミン・ライナースが2023/2024シーズンをもって退任

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。