訃報 〓 リボール・ペシェク(89)チェコの指揮者

2022/10/24
【最終更新日】2023/02/05

チェコの指揮者リボール・ペシェク(Libor Pesek)が23日、プラハで死去した。89歳だった。チェコを代表する指揮者の一人として国際的に活躍、1987年から1998年まで英国のロイヤル・リヴァプール・フィルハーモニック管弦楽団の音楽監督を務め、桂冠指揮者の肩書きを持つ。

1933年、プラハ生まれ。プラハ音楽院でピアノ、チェロ、トロンボーンを学ぶかたわら、ヴァーツラフ・スメターチェクやカレル・アンチェルらに指揮法を学んだ。1958年にプラハ室内ハーモニー管弦楽団の創設に加わり、1964年まで音楽監督を務め、そのかたわらチェコ国内のオーケストラ、歌劇場で指揮を重ねた。

1980年にスロヴァキア・フィルハーモニー管弦楽団の首席指揮者に就任するが、1981年に退任。1982年からは1990年までチェコ・フィルハーモニー管弦楽団の常任指揮者を務めた。また、2007年から2019年まで、1993年にズデニェク・ コシュラーらによって創設されたチェコ国立交響楽団の首席指揮者を務めた。

チェコの音楽の解釈で高く評価され、ロイヤル・リヴァプール・フィルハーモニー管弦楽団とドボルザークの交響曲全集を完成させている他、ヨセフ・スーク、ヴィーチェスラフ・ノヴァークといった作曲家の再評価に貢献した。

また、あまり演奏機会に恵まれない作品も積極的に取り上げ、フランツ・シュミットの交響曲やスクリャービンのピアノ協奏曲などの録音を残している。

1996年に大英帝国勲章二等章(ナイト・コマンダー=KBE)、1997年にチェコ共和国功労勲章を受章している、

写真:Czech National Symphony Orchestra


関連記事

  1. ワシントン発 〓 改名は違法との連邦地裁判決受け、「トランプ・ケネディ・センター」はまた「ケネディ・センター」に

  2. ザルツブルク発 〓 復活祭音楽祭、2023年のオペラはカウフマン主演の《タンホイザー》。レジデント・オーケストラにアンドリス・ネルソンス率いるライプツィヒ・ゲヴァントハウス管

  3. 訃報 〓 リブシェ・ドマニーンスカ(96)チェコのソプラノ歌手

  4. 台北発 〓 準・メルクルが台湾の国家交響楽団の芸術顧問に

  5. ミュンヘン発 〓 バイエルン州立オペラの音楽総監督にチェコの指揮者ペトル・ポペルカ

  6. ウィーン発 〓 オーストリア郵便が作曲家シェーンベルクの生誕150年を記念した特別切手を発行

  7. ニューヨーク発 〓 メトロポリタン歌劇場がアイーダ・ガリフッリーナの出演をキャンセル

  8. アテネ発 〓 「オペラ・アワード2025」決定、授賞式がギリシャ国立歌劇場で

  9. ウィーン発 〓 国立歌劇場が新作の《カルメン》のストリーミング配信へ、カストロノーヴォの代役にベチャワ、ラチヴェリシュヴィリは現場復帰

  10. ロンドン発 〓 ルプーが引退へ

  11. クラクフ発 〓 作曲家ペンデレツキの国葬が故郷クラクフで

  12. バルセロナ発 〓 バルセロナ下院がターミナル駅「サンツ駅」を「モンセラート・カバリエ駅」に改称する議案を可決

  13. 訃報 〓 ニクサ・バレザ(85)クロアチアの指揮者

  14. ウィーン発 〓 カウフマンが「黄金の市庁舎の男」を受章

  15. 訃報 〓 マイケル・トゥリー(84)米国のヴィオラ奏者

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。