フランスの夏の音楽祭の代表格、エクス=アン=プロヴァンス音楽祭(Festival International d’Art Lyrique d’Aix-en-Provence)がこの夏の公演ラインナップを発表した。2022年の音楽祭は7月4日から23日の日程で行われる。
パスカル・デュサパンやブシュラ・エル=トゥルクの新作の世界初演の他、今年も盛りだくさんの内容。オペラの演出家はロメオ・カステルッチ、アンドレア・ブレス、トビアス・クラッツァー、クラウス・グート、テッド・ハフマンが顔を揃える。また、静岡県舞台芸術センター(SPAC)芸術総監督を務める宮城聰がモーツァルトの《イドメネオ》の演出を手がけるのも話題。
一方、指揮者陣も、エサ=ペッカ・サロネン、インゴ・メッツマッハー、ラファエル・ピション、ミケーレ・マリオッティ、ケント・ナガノ、レオナルド・ ガルシア・アラルコン、リッカルド・ミナーシが客演。阿部加奈子がエル=トゥルクの新作を指揮する。
7月4日 – 13日
マーラー:交響曲第2番《復活》
[演出]ロメオ・カステルッチ
[出演]ゴルダ・シュルツ / マリアンヌ・クレバッサ
[指揮]エサ=ペッカ・サロネン
パリ管弦楽団 / パリ管弦楽団合唱団
7月5日 – 19日
リヒャルト・シュトラウス:歌劇《サロメ》
[演出]アンドレア・ブレス
[出演]エルザ・ドライジグ / ガボール・ブレッツ / ジョン・ダザック / アンゲラ・デノケ
[指揮]インゴ・メッツマッハー
パリ管弦楽団
7月6日 – 22日
モーツァルト:歌劇《イドメネオ》
[演出]宮城聰
[出演]アンナ・ステファニー / サビーヌ・ドゥヴィエル / シオブハン・スタッグ / マイケル・スパイレス
[指揮]ラファエル・ピション
ピグマリオン
7月7日 – 20日
ロッシーニ:歌劇《モーセとファラオ》
[演出]トビアス・クラッツァー
[出演]ミケーレ・ペルトゥージ / アドリアン・ザンペトレアン / ペネ・パティ / ジャニーヌ・ドゥ・ビケ / ヴァシリーサ・ベルツハンスカヤ
[指揮]ミケーレ・マリオッティ
リヨン国立管弦楽団 / リヨン国立オペラ合唱団
7月8日 – 17日
パスカル・デュサパン:歌劇《旅、ダンテ》 = 世界初演
[演出]クラウス・グート
[出演]ジャン=セバスティアン・ブ / クリステル・ロッチュ / ドミニク・ヴィス / ジャコモ・プレスティア
[指揮]ケント・ナガノ
リヨン国立管弦楽団 / リヨン国立オペラ合唱団
7月9日 – 23日
モンテヴェルディ:歌劇《ポッペアの戴冠》
[演出]テッド・ハフマン
[出演]ジャクリーン・スタッカー / ジェイク・アルディッティ / フルール・バロン / ポール=アントワーヌ・ベノス=ジアン
[指揮]レオナルド・ガルシア・アラルコン
カペラ・メディテラネア
7月10日 – 11日
ブシュラ・エル=トゥルク:歌劇《ポイント・ゼロの女性》 = 世界初演
[出演]アンサンブル・ザール
[指揮]阿部加奈子
7月11日
モンテヴェルディ:歌劇《オルフェオ》 = コンサート形式
[出演]ヴァレリオ・コンタルド / マリアーナ・フローレス
[指揮]レオナルド・ガルシア・アラルコン
カペラ・メディテラネア / ナミュール室内合唱団
7月18日
ベッリーニ:歌劇《ノルマ》 = コンサート形式
[出演]カリーヌ・デエ / マイケル・スパイレス / ニーナ・ミナシアン
[指揮]リッカルド・ミナーシ
アンサンブル・レゾナンツ / ピグマリオン合唱団
7月21日
グルック:歌劇《オルフェオとエウリディーチェ》 = コンサート形式(ベルリオーズ版)
[出演]エミリー・ダンジェロ / サビーヌ・ドゥヴィエル / レア・デサンドレ
[指揮]ラファエル・ピション
ピグマリオン
写真:Festival International d’Art Lyrique d’Aix-en-Provence
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