大阪発 〓 大阪交響楽団の次期常任指揮者に山下一史

2021/09/25

大阪交響楽団(Osaka Symphony Orchestra)が次期常任指揮者に山下一史(Kazufumi Yamashita)を迎えると発表した。また、ミュージックパートナーに柴田真郁(Maiku Shibata)、首席客演指揮者に髙橋直史(Naoshi Takahashi)を迎える。任期はそれぞれ2022年4月から3年。

山下は広島市生まれの60歳。桐朋学園大で学んでベルリン芸術大学に留学、1985年からヘルベルト・フォン・カラヤンのアシスタントを務め、1986年には急病になった彼の代役としてベルリン・フィルハーモニー管弦楽団を指揮して話題となった。

その後、スウェーデンのヘルシンボリ交響楽団の首席客演指揮者、九州交響楽団常任指揮者、仙台フィルハーモニー管弦楽団正指揮者などを歴任してきた。常任指揮者としての披露演奏会は2022年5月の定期演奏会で、リヒャルト・シュトラウスの交響詩《英雄の生涯》などを指揮する。

柴田は国立音楽大声楽科を卒業後、藤原歌劇団などでアシスタント指揮者を務め、2005年にスペイン・リセウ大歌劇場のアシスタント指揮者に合格してさまざまなオペラ上演に携わってきた。

一方、髙橋は東京芸術大学、大学院終了後、ミュンヘン音楽大大学院を修了。バイエルン州立歌劇場で研さんを積み、ブランデンブルク市立歌劇場客演指揮者などを歴任。2006年からドイツのエルツゲビルゲ歌劇場の音楽総監督を務めてきた。

写真:Osaka Symphony Orchestra


    もっと詳しく ▷


関連記事

  1. ロンドン発 〓 ピアノのマレイ・ペライアが復帰、旧知のアカデミー室内管と共演

  2. ミュンヘン発 〓 作曲家ワーグナーの曾孫、エヴァ・ワグナー・パスキエが退院

  3. フィラデルフィア発 〓 ヤニック・ネゼ=セガンがフィラデルフィア管と契約更改、任期を2030年まで延長

  4. 東京発 〓 指揮者の小林研一郎にハンガリーの最高位の勲章「大十字功労章」

  5. ウィーン発 〓 ウィーン・フィルが2022年の「ニューイヤー・コンサート」プログラムを発表

  6. ライプチヒ発 〓 ライプチヒ歌劇場が2020/2021シーズンの公演ラインナップを発表

  7. ウィーン発 〓 ネトレプコがロシアのウクライナ侵略に反対、プーチン大統領との関係を否定する声明

  8. ハンブルク発 〓 第1回「ジェフリー・テイト」賞に若手ヴィオラ奏者のティモシー・リダウト

  9. ミュンヘン発 〓 パーヴォル・ブレスリクにバイエルン州から「宮廷歌手」の称号

  10. マリアーンスケー・ラーズニェ発 〓 “指揮者”ラデク・バボラークが西ボヘミア交響楽団の首席指揮者に

  11. 訃報 〓 ヘルムート・ヴィンシャーマン(101)ドイツの指揮者・オーボエ奏者

  12. ブリスベン発 〓 クイーンズランド交響楽団の次期首席指揮者にヨハネス・フリッチュ

  13. 訃報 〓 バリー・タックウェル(88)オーストラリアのホルン奏者

  14. 東京発 〓 東京交響楽団が2023年度のライブ・ストリーミングのラインナップを発表

  15. 訃報 〓 ラインベルト・デ・レーウ(81)オランダの指揮者、ピアニスト、作曲家

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。