マリアーンスケー・ラーズニェ発 〓 “指揮者”ラデク・バボラークが西ボヘミア交響楽団の首席指揮者に

2021/07/04
【最終更新日】2021/07/11

国際的なホルン奏者ラデク・バボラーク(Radek Baborák)が母国チェコのマリアーンスケー・ラーズニェ(ドイツ語でマリエンバード)を拠点とする西ボヘミア交響楽団(Západočeský symfonický orchestr Mariánské Lázně)の首席指揮者に就任した。

バボラークはチェコ・パルドゥビツェ生まれの44歳。音楽一家に育ち、1989年から1994年までプラハ音楽院でベドジヒ・ティルシャルに師事。4年生だった1994年にミュンヘン国際音楽コンクールで優勝、同時にチェコ・フィルハーモニー管弦楽団の首席奏者に就任した。

その後、ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団を経て、2000年にベルリン・フィルハーモニー管弦楽団に入団。2009年に退団するまで首席奏等を務めていた。

退団後はフリーのソロ奏者として活躍。世界的な指揮者の信頼も厚く、世界中のオーケストラと共演を重ねていた。小澤征爾に招かれてサイトウ・キネン・オーケストラや水戸室内管弦楽団にも客演していた。

一方、退団後は指揮活動を本格化。チェコのオーケストラを中心に活動の場を広げており、日本でも2018年から山形交響楽団の首席客演指揮者を務めている。

写真:Dvořákova Praha


    もっと詳しく ▷


関連記事

  1. ベルリン発 〓 ベルリン・フィルの首席フルート、セバスチャン・ジャコーが「試用期間をクリアできず」で退団へ

  2. ロサンゼルス発 〓 ジェームズ・コンロンがロサンゼルス・オペラの音楽監督を退任、契約が終わる2025/2026シーズンをもって

  3. ロッテルダム発 〓 音楽メッセ「クラシカル・ネクスト」が中止を発表

  4. バルセロナ発 〓 第67回「マリア・カナルス国際音楽コンクール」でカナダのイェーデン・イジク=ドズルコが優勝、亀井聖矢も3位に

  5. 東京発 〓 2020年度の分配額が過去最高の1206億円、日本音楽著作権協会

  6. ウィーン発 〓 来年1月の《ナブッコ》で、ドミンゴが国立歌劇場にお別れ

  7. ミンスク発 〓 ベラルーシ国立オペラ管のコンサートマスターたちを反大統領派として解雇

  8. ベルリン発 〓 ロレンツォ・ヴィオッティがベルリン・フィルにデビュー、ネゼ=セガンの代役で

  9. モントルー発 〓 ローザンヌ国際バレエ・コンクールの第1位にイタリアのマルコ・マシャーリ

  10. ボン発 〓 ベートーヴェン国際ピアノ・コンクールは予定通り12月開催

  11. ロンドン発 〓 指揮者のラトルが新型コロナに感染、ロンドン響の指揮をキャンセル

  12. 訃報 〓 斎藤雅広(62)日本のピアニスト

  13. ネイプルズ発 〓 ウィーン・フィルの米国ツアー、二人目の代役指揮者はデイヴィッド・ロバートソン

  14. マドリッド発 〓 テアトロ・レアルが音楽監督のアイヴァー・ボルトンとの契約を延長

  15. ミラノ発 〓 スカラ座のコンサート、ハーディングの代役になんと、バレンボイム

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。