九州交響楽団(Kyushu Symphony Orchestra)が音楽監督を務める指揮者の小泉和裕(Kazuhiro Koizumi)との契約を延長した。小泉は1989年に首席指揮者に就任、2013年からは音楽監督も兼任してきた。契約の延長で任期は2024年3月まで延びる。
2023年シーズンは、楽団にとって創設70周年となる節目の年。小泉と九響は2018年には創立65周年記念公演ととしてマーラーの交響曲第8番《千人の交響曲》の九州初演を実現。2019年には、マーラー・シリーズの第2弾として交響曲第3番に取り組み、昨年リリースされたライブ・アルバムが注目を集めるなど、充実の刻を迎えている。
小泉は京都市生まれの71歳。東京藝術大学指揮科で山田一雄に師事。1970年の第2回「民音指揮者コンクール」で1位を獲得した後、ベルリン芸術大学に留学。1973年の夏にボストンのタングルウッド音楽祭に参加、秋には第3回「カラヤン国際指揮者コンクール」で第1位となった。
その後、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団はじめ、1976年にはザルツブルク音楽祭でウィーン・フィルハーモニー管弦楽団を指揮するなど、1980年代は欧米の著名オーケストラに数多く客演。1983年から1989年までカナダのウィニペグ交響楽団の音楽監督も務めた。
1990年代に入って日本中心の活動に転じた後は、新日本フィルハーモニー交響楽団、東京都交響楽団、日本センチュリー交響楽団の首席指揮者や音楽監督を歴任。2016年から名古屋フィルハーモニー交響楽団の音楽監督などを務めている。
写真:Ivan Maly
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福岡発 〓 九州交響楽団が音楽監督の小泉和裕との契約を延長
2021/03/11
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