イタリア政府が13日、非常事態宣言の延長を発表した。当初の予定では、非常事態宣言は1月末までの予定だったが、新型コロナウイルスの感染が猛威を振るい続けているため4月末まで延長される。イタリア保健省によると、13日の1日あたりの新規感染者は約1万5800人。
これを受けた新しい規則が16日から発効した。新しい規制では全土を4つのゾーンに分け、感染者の多いレッドゾーン・エリアにはハード・ロックダウンを導入。通勤以外の外出が原則的に禁止される上、飲食店や映画館、劇場はすべて閉鎖される。このエリアに指定された都市の劇場は4月末まで閉鎖が続くことになる。
ただ、イタリアでは連立政権内で、経済の立て直しに向けた予算案をめぐって対立が勃発。13日になってレンツィ元首相率いる「イタリア・ビバ」の所属議員2人が閣僚を辞任、連立政権からの事実上の離脱を表明した。コンテ政権は議会上院での過半数を失うため、政局の先行きの不透明感が増している。
写真:Giuseppe Conte
ローマ発 〓 イタリア政府、非常事態宣言を4月末まで延長
2021/01/15
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