ベルギーの指揮者パトリック・ダヴァン(Patrick Davin)が9日、心筋梗塞で急死した。ブリュッセルのモネ劇場の新シーズンの開幕を飾るジャン=リュック・ファフシャン(Jean-Luc Fafchamps)の新作オペラのリハーサルの直前に亡くなったという。新作オペラのタイトルは「Is this the end」で、12日に初日を迎えるはずだった。
リエージュ州ユイの生まれの58歳。リエージュ王立音楽院とトゥーロン音楽院でヴァイオリン、ピアノ、和声と対位法を学ぶ。指揮法はピエール・ブーレーズとペーテル・エトヴェシュに師事した。
その後、フランスのミュルーズ交響楽団の芸術監督、マルセイユ歌劇場の首席客演指揮者を歴任。最近はリエージュにあるワロン王立歌劇場の首席客演指揮者、リエージュ王立音楽院の音楽部門の監督を務めていた。
2016年には東京文化会館開館55周年・日本ベルギー友好150周年記念オペラ《眠れる美女~ House of the Sleeping Beauties~》を指揮するため来日していた。
写真:L’Alsace / Jean-Marc LOOS
訃報 〓 パトリック・ダヴァン(58)ベルギーの指揮者
2020/09/11
【最終更新日】2023/02/06
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