フィラデルフィア発 〓 フィラデルフィア管が「男性メンバーの燕尾服着用をやめる」

2021/10/07

燕尾服はやめるー。フィラデルフィア管弦楽団(Philadelphia Orchestra)が大胆な方針転換を発表した。オーケストラの男性メンバーは今後、燕尾服に白の蝶ネクタイを着用せず、黒のスーツ、黒のシャツ、長い黒のネクタイを着用する。一方、女性の服装はこれまで通りという。

方針転換を発表したのはオーケストラのCEO、マティア・スタルノポルスキー。現地メディアに対し、「私たちは21世紀に入りました。多くの点でそれを認める時が来ました。そのうちの1つは、オーケストラがステージ上でどのように見えるかです」と語り、その結果としての方針転換という。

米国の報道によると、一方でオーケストラのパトロンの一人、ロビン・ミッチェル・ボヤスクは 「ホワイト・タイを完全に終わらせるのは悪い考え。コンサートに行くことは通常の生活からの逸脱であるはずなので、ミュージシャンが他の人のような服を着るべきという考え方はどうも」と発言しているという。

この決定に対して全米オーケストラ連盟のCEO、サイモン・ウッズは「白いネクタイと燕尾服は排除とエリート主義に甘んじており、それを捨てるのが適切」と発言。今後、多くのオーケストラがこの動きに追随すると予想、サンフランシスコ交響楽団が既に新しいオール・ブラックの衣装、黒のネクタイを試しているという。

写真:The Philadelphia Orchestra / Jeff Fusco


関連記事

  1. セビリア発 〓 セビリア王立響の次期首席指揮者にルーカス・マシアス=ナバロ

  2. ワシントン発 〓 文化の殿堂「ケネディー・センター」が「トランプ・ケネディ・センター」に

  3. ベルリン発 〓 バレンボイムが健康上の理由から、5月1日のベルリン・フィル「ヨーロッパ・コンサート」の指揮から降板

  4. シドニー発 〓 シドニー響の次期首席指揮者にシモーネ・ヤング

  5. ボーフム発 〓 ボーフム響の音楽総監督を務めるトンチエ・チュアンが任期満了の2025/2026シーズンで退任

  6. モンペリエ発 〓 暴力事件で謹慎していたガーディナーがフランス放送フィルを指揮して現場復帰

  7. ベルリン発 〓 レコード賞「オーパス・クラシック」の年度賞発表、ピアノの角野隼斗が2部門で受賞

  8. ハンブルク発 〓 州立歌劇場が新制作の《マノン》をストリーミング配信

  9. パリ発 〓 ヨナス・カウフマンとリュドヴィク・テジエの二人が芸術存続のための政府の行動求める署名運動をスタート

  10. サンフランシスコ発 〓 マイケル・ティルソン・トーマスの名前を付けた「MTTウェイ」誕生

  11. ベルリン発 〓 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団が2021/2022シーズンの公演ラインナップを発表

  12. サンフランシスコ発 〓 サンフランシスコ・オペラが2023/2024シーズンの公演ラインナップを発表

  13. トロント発 〓 カナディアン・オペラ・カンパニーが2020/2021シーズンをキャンセル

  14. パレルモ発 〓 ムーティが50年ぶりにマッシモ劇場管弦楽団の指揮台に

  15. サンフランシスコ発 〓 マイケル・ティルソン・トーマスが脳腫瘍を取り除く手術に成功

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。