燕尾服はやめるー。フィラデルフィア管弦楽団(Philadelphia Orchestra)が大胆な方針転換を発表した。オーケストラの男性メンバーは今後、燕尾服に白の蝶ネクタイを着用せず、黒のスーツ、黒のシャツ、長い黒のネクタイを着用する。一方、女性の服装はこれまで通りという。
方針転換を発表したのはオーケストラのCEO、マティア・スタルノポルスキー。現地メディアに対し、「私たちは21世紀に入りました。多くの点でそれを認める時が来ました。そのうちの1つは、オーケストラがステージ上でどのように見えるかです」と語り、その結果としての方針転換という。
米国の報道によると、一方でオーケストラのパトロンの一人、ロビン・ミッチェル・ボヤスクは 「ホワイト・タイを完全に終わらせるのは悪い考え。コンサートに行くことは通常の生活からの逸脱であるはずなので、ミュージシャンが他の人のような服を着るべきという考え方はどうも」と発言しているという。
この決定に対して全米オーケストラ連盟のCEO、サイモン・ウッズは「白いネクタイと燕尾服は排除とエリート主義に甘んじており、それを捨てるのが適切」と発言。今後、多くのオーケストラがこの動きに追随すると予想、サンフランシスコ交響楽団が既に新しいオール・ブラックの衣装、黒のネクタイを試しているという。
写真:The Philadelphia Orchestra / Jeff Fusco
フィラデルフィア発 〓 フィラデルフィア管が「男性メンバーの燕尾服着用をやめる」
2021/10/07
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