メトロポリタン歌劇場(Metropolitan Opera)が2020/2021シーズンの公演ラインナップを発表した。新制作は5作品で、再演は17作品。開幕公演はアンナ・ネトレプコ(Anna Netrebko)が主演する新制作の《アイーダ》。新演出を手掛けるのは《椿姫》の演出でも話題を集めたマイケル・メイヤーで、指揮はヤニック・ネゼ=セガン(Yannick Nézet-Séguin)。
劇場初演となるプロコフィエフ《炎の天使》もあり、新制作の《魔笛》が大晦日に幕を開ける。こちらの指揮はグスターボ・ドゥダメルで、演出は俳優としても活躍しているサイモン・マクバーニーが手掛ける。
また、《ドン・ジョヴァンニ》と《デッド・マン・ウォーキング》はイヴォ・ヴァン・ホーヴェが演出を手掛ける。《デッド・マン・ウォーキング》は1995年に映画化された同名の原作を基にしたプロローグ付きの2幕物のオペラ。2000年にサンフランシスコ・オペラでジョー・マンテロの演出で世界初演されている。
初演時に主人公のプレジャンを演じたスーザン・グラハムが今回は母親役に回り、ジョイス・ディドナートが主人公を演じる。フィラデルフィア管弦楽団の副指揮者などを務めてきたケンショウ・ワタナベが指揮する公演もある。新制作は以下の通り。
ヴェルディ《アイーダ》… 初日:9月21日
演出:マイケル・メイヤー
指揮:ヤニック・ネゼ=セガン
出演:アンナ・ネトレプコ / アニタ・ラチヴェリシュヴィリ / ピョートル・ベチャワ / ディミトリ・ベロセルスキー / リュドヴィク・テジエ
プロコフィエフ《炎の天使》… 初日11月12日
演出:バリー・コスキー
指揮:ミハイル・ユロフスキ
出演:スベトラーナ・ソゼダテレヴァ / ジル・グローブ / エレナ・エレーナ・マニスティナ / ドミトリー・ゴロブニン / エフゲニー・ニキティン / アンテ・イェルクニカ
モーツァルト《魔笛》… 初日:12月31日
演出:サイモン・マクバーニー
指揮:グスターボ・ドゥダメル
出演:クリスティアーネ・カルク / キャスリーン・リーウェック / スタニスラス・ド・バルベイラク / トーマス・オリーマンス / クリスティアン・ヴァン・ホルン / シュテファン・ミリング
モーツァルト《ドン・ジョヴァンニ》… 初日:2021年3月1日
演出:イヴォ・ヴァン・ホーヴェ
指揮:ヤニック・ネゼ=セガン
出演:ペーテル・マッテイ / ジェラルド・フィンリー / アイリン・ペレス / イザベル・レナード / ヘラ・ヘサン・パク / ベン・ブリス
ジェイク・ヘギー《デッド・マン・ウォーキング》… 初日:2021年4月8日
演出:イヴォ・ヴァン・ホーヴェ
指揮:ヤニック・ネゼ=セガン
出演:ジョイス・ディドナート / スーザン・グラハム / エティエンヌ・デュピュイ / ジョゼフ・ド・ロシェ
写真:Metropolitan Opera
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