ニューヨークのメトロポリタン歌劇場(Metropolitan Opera)が新シーズン、2024/2025シーズンの公演ラインナップを発表した。新制作は以下の6作品で、うち4作品が現代物というラインナップで、古典作品はヴェルディ《アイーダ》とリヒャルト・シュトラウス《サロメ》の2作品のみ。一方、再演は12作品が予定されている。
新制作は6作品となっているが、《サロメ》はモスクワのボリショイ劇場との共同制作で、2021年に初演されたプロダクション。また、現代物も、開幕を飾る《グラウンデッド》以下、どれも米国内のオペラハウスで上演されているもの。《グラウンデッド》は昨年ワシントンで、《アイナダマール》も昨年デトロイトで、《アンソニーとクレオパトラ》は2022年にサンフランシスコで、《白鯨》は2010年にダラスで、それぞれ初演されている。その意味では、本当の新制作は、マイケル・メイヤーが新演出を手掛ける《アイーダ》のみ。
ジャニーン・テソリ《グラウンデッド》
9月23日ー10月19日
[演出]マイケル・メイヤー
[指揮]ヤニック・ネゼ=セガン / スティーブン・オスグッド
[出演]エミリー・ダンジェロ / カイル・ミラー / キルステン・マッキノン / ベン・ブリス
オスバルド・ゴリホフ《アイナダマール》
10月15日ー11月9日
[演出]デボラ・コルカー
[指揮]ミゲル・ハース=ベドーヤ
[出演]ダニエラ・マック / エンジェル・ブルー / ガブリエラ・レイエス / エレーナ・ビリャロン
ヴェルディ《アイーダ》
11月31日ー2025年1月25日・3月14日ー5月9日
[演出]マイケル・メイヤー
[指揮]ヤニック・ネゼ=セガン / アレクサンダー・ソディ / ジョン・キーナン
[出演]エンジェル・ブルー / ユディット・クタージ / ピョートル・ベチャワ / クイン・ケルシー / ディミトリ・ベロセルスキー / モリス・ロビンソン // クリスティーナ・ニルソン / エリーナ・ガランチャ / ブライアン・ジャッジ / エリック・オーエンス / マイケル・チョルディ / アマルトゥブシン・エンクバット / アレクサンドル・ヴィノグラードフ / クシシュトフ・ボンチク
ジェイク・ヘギー《白鯨》
2025年3月3日ー3月29日
[演出]レオナード・フォグリア
[指揮]カレン・カメンセク
[出演]ジャナイ・ブルーガー / ブランドン・ジョヴァノヴィッチ / スティーヴン・ コステロ / ペーテル・マッテイ / ウィリアム・バーデン / マルコム・マッケンジー / ライアン・スピード・グリーン
リヒャルト・シュトラウス《サロメ》
4月29日ー5月24日
[演出]クラウス・グート
[指揮]ヤニック・ネゼ=セガン / デリック・イノウエ
[出演]エルザ・ファン・デン・ヘーヴァー / ミシェル・デヤング / チャド・シェルトン / ピオトル・ブシェフスキ / ペーテル・マッテイ
ジョン・アダムス《アンソニーとクレオパトラ》
5月12日ー6月7日
[演出]エルカナ・ピューリッツァー
[指揮]ジョン・アダムズ
[出演]ジェラルド・フィンリー / エリザベス・デション / テイラー・レイヴン / ブレントン・ライアン / ジュリア・ブロック / ポール・アップルビー / アルフレッド・ウォーカー
写真:Metropolitan Opera / Jonathan Tichler
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