ライン・ドイツ・オペラ(Deutsche Oper am Rhein)の活動拠点デュッセルドルフ歌劇場(Opernhaus Düsseldorf)が新シーズンの公演の一部を中止すると発表した。夏季休業中に行われた定期点検で、舞台塔の支持構造体に構造上の不備が見つかり、その補強工事が終わらないことが原因。シーズンの開幕を飾る演劇祭が中止される他、10月までの公演がどうなるか判らないという。
不備があるのは舞台の左右にある作業用ギャラリーやプロセニアム・ブリッジを吊り下げるための装置。現在の建物は1875年に市立劇場として建設されたものを第二次世界大戦後に改修したもので、その時から使われている部材だという。新たに複数の支持部材を付け足して構造にかかる荷重を分散させる必要があり、そのための工事が続いていた。
影響を受けるのは、開幕公演として9月13日に予定されていた演劇祭の他、その後のプッチーニ《蝶々夫人》6公園、ヴェルディ《椿姫》の2公演。10月11日に初日を予定しているワーグナー《ニュルンベルクのマイスタージンガー》の上演もどうなるか判らないという。
デュッセルドルフ市は当初、ハインリヒ・ハイネ・アレーにある現在の建物に構造的、技術的、機能的な欠陥が多いため、新しい歌劇場を建設する意向だった。しかし6月初旬、ケラー市長は厳しい予算状況から「未来の歌劇場」に関するプロジェクトを一時停止、この7月には市議会が新築計画を破棄、現在の建物を改修することを決議していた。2017年10月以降だけでも、改修に1,000万ユーロ(約17億円)以上が投じられてきたという。
ライン・ドイツ・オペラは、デュッセルドルフとそこから電車で15分ほどのデュイスブルクの二つの劇場でオペラ上演を行っているオペラ・カンパニー。昨シーズン、デュッセルドルフだけで180以上のオペラおよびバレエ公演を行い、18万人以上の観客を迎え入れている。
写真:Opernhaus Düsseldorf
デュッセルドルフ発 〓 デュッセルドルフ歌劇場が新シーズンの公演の一部を中止、舞台塔の支持構造体の追加工事で
2026/09/06
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