ベルリン発 〓 ベルリン・フィルが新シーズン、2026/2027シーズンの公演ラインナップを発表

2026/05/01

ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団(Berliner Philharmoniker)が新シーズン、2026/2027シーズンの公演ラインナップを発表した。新シーズンは1999年に退団するまで14年にわたってオーケストラでヴィオラ奏者として活動してきたオーストラリアの作曲家ブレット・ディーンをレジデント・コンポーザーに迎える。指揮者はディーンに加え、エリム・チャン、マキシム・パスカル、マルクス・ポシュナーがオーケストラ・デビューする。

客演する指揮者はいつもながらに多彩で、ダニエル・ハーディング、マレク・ヤノフスキ、グスターボ・ドゥダメル、イヴァン・フィッシャー、マキシム・エメリャニチェフ、クラウス・マケラ、ラハフ・シャニ、トゥガン・ソヒエフ、ヤクブ・フルシャ、エマニュエル・アイム、パーヴォ・ヤルヴィが顔を揃える。ハーディングがマーラーの交響曲第2番《復活》、ヤノフスキがブルックナーの第8番、ドゥダメルがマーラーの第7番、ブルックナーの第4番《ロマンティック》といった重量級のプログラムを振る。

一方、かつて首席指揮者を務めたサイモン・ラトルが創立75周年という節目の年を迎えるベルリン音楽祭に復帰するのも話題。キャシー・ミリケン作曲のイングリッシュ・ホルンとオーケストラのための協奏曲の世界初演を指揮する。作品はホルンのドミニク・ウォーレンウェバーに書き下ろしたもの。音楽祭には能の第26代宗家・観世清和による能公演も予定されている。

ソリストでは、ピアニストのユンチャン・イム、アレクサンダー・マロフェーエフがオーケストラ・デビューを飾る。ヨーヨー・マとピンカス・ズーカーマンが久々に客演する他、レイフ・オヴェ・アンスネス、マルタ・アルゲリッチ、イェフィム・ブロンフマン、ソンジン・チョ、ダニール・トリフォノフ、内田光子、ユジャ・ワンと、こちらも豪華なラインナップ。

首席指揮者のキリル・ペトレンコは新シーズンに47回のコンサートを指揮。この春にレジデント・オーケストラに復帰したザルツブルク復活祭音楽祭ではワーグナー《ニーベルングの指環》の第2弾となる《ワルキューレ》を振り、ベートーヴェンの没後200年となる2027年には《ミサ・ソレムニス》」を指揮する。

また、海外ツアーも多い。2026年秋には、四半世紀以上訪れていない南米へ。カーネギーホールでのニューヨーク公演の後、コロンビアの首都ボゴタで初めて公演を行い、続いてブラジル・サンパウロ、アルゼンチン・ブエノスアイレスに向かう。20年ぶりのエディンバラ公演、15年ぶりのストックホルム、エーテボリ、コペンハーゲンを含むスカンジナビアへのツアーも行われる。

写真:Stephan Rabold


  もっと詳しく ▷


関連記事

  1. クリスチャンサン発 〓 ナタリー・シュトゥッツマンがクリスチャンサン響との契約を延長

  2. 訃報 〓 ハリー・クプファー(84)ドイツの演出家

  3. ロサンゼルス発 〓 第62回「グラミー賞」決まる

  4. クリーブランド発 〓 クリーブランド管弦楽団の次期音楽監督にサントゥ=マティアス・ロウヴァリの名前が急浮上

  5. ニューヨーク発 〓 浮かび上がってきたメトロポリタン歌劇場の次期シーズン

  6. ドレスデン発 〓 モーリッツブルク音楽祭が開幕

  7. 訃報 〓 ミシェル・ルグラン(86)フランスの作曲家

  8. ザルツブルク発 〓 夏の音楽祭はプログラムを組み直して開催を模索

  9. ベルリン発 〓 ドイツのオペラ雑誌「Oper Magazin」が年間賞を発表

  10. バリャドリッド発 〓 カスティーリャ・イ・レオン響の次期首席指揮者にティエリー・フィッシャー

  11. アブダビ発 〓 イスラエル・フィルがアラブ首長国連邦を訪問、歴史的コンサート

  12. ウイニペグ発 〓 ウイニペグ響が楽団員111人全員をレイオフ

  13. ハンブルク発 〓 州立歌劇場が新制作の《マノン》をストリーミング配信

  14. ロンドン発 〓 デイヴィッド・コーエンがロンドン響の首席チェロ奏者に

  15. 訃報 〓 カミル・マリネスク(55)ルーマニアの指揮者

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。