モンテカルロ発 〓 モンテカルロ・フィル、山田和樹の後任にナタリー・シュトゥッツマン

2025/12/12

モンテカルロ・フィルハーモニー管弦楽団が次期芸術監督兼音楽監督にナタリー・シュトゥッツマン(Nathalie Stutzmann)を迎えると発表した。任期は2026年9月1日より4年間。2016年からその任にあり、来年8月に任期満了を迎える山田和樹の後任。1856年の創設以来、女性の指揮者が芸術監督兼音楽監督に就任するのは初めて。

シュトゥッツマンはフランス・シュレンヌ生まれの60歳。ナンシー音楽院卒業後、パリ国立オペラの付属学校で研鑽を積み、1988年の「ベルテルスマン国際声楽コンクール」で優勝。その後、コントラルト歌手として国際的に活躍した。指揮活動は2008年からスタート。現在は米国のアトランタ交響楽団の音楽監督を務め、先日の契約更改で任期を2028-2029シーズンまで延長したばかり。

2023年にはモーツァルトの《ドン・ジョヴァンニ》と《魔笛》指揮してニューヨーク・メトロポリタン歌劇場にデビュー。その夏には、ワーグナー《タンホイザー》を指揮してドイツのバイロイト音楽祭にもデビューした。音楽祭では2024年に再び《タンホイザー》を指揮した他、150周年を迎える2026年には《リエンツィ》を指揮することが決まっている。

写真:Simon Fowler


関連記事

  1. バルセロナ発 〓 ルドヴィク・モルローがバルセロナ響との契約を延長

  2. デトロイト発 〓 デトロイト響の首席客演指揮者にノルウェーのタビタ・ベルグルンド

  3. トロント発 〓 カナディアン・オペラ・カンパニーが2025/2026シーズンの公演ラインナップを発表

  4. ザルツブルク発 〓 モーツァルテウム管の次期首席指揮者にスペインのロベルト・ゴンザレス=モンハス

  5. プフォルツハイム発 〓 市立劇場の次期音楽総監督にダニエル・インバル

  6. ベルリン発 〓 ドイツの演出家クラウス・グートがロシアの「ゴールデン・マスク賞」の受賞を拒否

  7. パリ発 〓 シャンゼリゼ劇場が2021/2022シーズンの公演ラインナップを発表

  8. バイロイト発 〓 バイロイト音楽祭《ニュルンベルクのマイスタージンガー》の公演で、ボー・スコウフスが滑り込みで代役務めて公演救う

  9. ベルリン発 〓 ベルリンのオペラ界、オーケストラ界が一致団結で予算削減計画の撤回求める嘆願書を提出

  10. ロンドン発 〓 王立音楽院がパッパーノ、カウフマンに名誉博士号

  11. ニューヨーク発 〓 ラトルが《薔薇の騎士》で1日だけ代役を依頼

  12. ニューヨーク発 〓 メトロポリタン歌劇場が“Nightly Met Opera Streams”第7週のラインナップ発表

  13. ベルリン発 〓 ソプラノのアンナ・トモワ=シントウがベルリン州立歌劇場の名誉会員に

  14. チェルトナム発 〓 今年のフェスティバルの開催中止を発表

  15. シュレスヴィヒ=ホルシュタイン音楽祭 〓 今年の「レナード・バーンスタイン賞」にエミリー・ダンジェロ

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。