ウィーン発 〓 フランツ・ウェルザー=メストが体調不良で国立歌劇場の新制作《魔笛》の指揮をキャンセル

2025/01/08

ウィーン国立歌劇場(Wiener Staatsoper)が新制作のモーツァルト《魔笛》の指揮者交代を発表した。予定ではフランツ・ヴェルザー=メスト(Franz Welser-Möst)が指揮する予定だったが、体調不良で降板せざるを得なくなり、ベルトラン・ド・ビリーが代役を務める。

新制作の《魔笛》はバルボラ・ホラコヴァーが新演出を手掛け、1月27日に初日を迎える。ゲオルク・ツェッペンフェルト、ユリアン・プレガルディエン、セレーナ・センツ、スラーヴカ・ザメチュニコヴァー、ルートヴィヒ・ミッテルハンマーらが出演する。

ウェルザー=メストはオーストリア・リンツ生まれの64歳。2023年9月、癌治療で12ヶ月から16ヶ月の治療を受ける必要があると発表して活動を一時休止したが、2024年1月に現場復帰。8月から9月にかけ、音楽監督を務めるクリーブランド管弦楽団とのヨーロッパ・ツアーを終えた後、新シーズンの開幕から年末まで活動を休止して免疫療法を受けていた。その後、予期せぬ副作用が出ているという。

写真:Cleveland Orchestra / Roger Mastroianni


  もっと詳しく ▷


関連記事

  1. シュトゥットガルト発 〓 シュトゥットガルト州立オペラが2021/2022シーズンの公演ラインナップを発表

  2. トゥールーズ発 〓 トゥガン・ソヒエフがキャピトル管、ボリショイ劇場の音楽監督を辞任。ロシアのウクライナ侵略で態度表明求められ

  3. トビリシ発 〓 ヴァイオリンのバティアシュヴィリが母国ジョージアに若い音楽家を支援するための財団を設立

  4. ノールショピング発 〓 ノールショピング交響楽団の首席指揮者兼芸術顧問にカール・ハインツ・シュテフェンス

  5. ニューヨーク発 〓 エマーソン弦楽四重奏団が2023年夏の解散を発表

  6. パリ発 〓 フランスでも新型コロナウイルス禍広がる、文化大臣も感染

  7. フィラデルフィア発 〓 ピアニストのゲイリー・グラフマンがカーティス音楽院を退任

  8. ムンバイ発 〓 若手歌手のための「オペラリア」、2024年はインドのムンバイで

  9. ブリュッセル発 〓 モネ劇場が2020/2021シーズンの公演ラインナップを発表

  10. ブランデンブルク・アン・デア・ハーフェル発 〓 ブランデンブルク響の首席指揮者にオリヴィエ・タルディ

  11. 訃報 〓 ジョーゼフ・カリクシュタイン(75)イスラエルのピアニスト

  12. リマ発 〓 テノールのフアン・ディエゴ・フローレスが自身のレーベルを起ち上げ

  13. アムステルダム発 〓 オランダ国立オペラが2024/2025シーズンの公演ラインナップを発表

  14. ウィーン発 〓 国立歌劇場がスター歌手が着用した舞台衣装をネット・オークションに

  15. ウィーン発 〓 来年の「ニューイヤー・コンサート」は史上初の無観客で

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。