ウィーンに2024年夏、新たに野外オペラ・フェスティバルが誕生する。壮麗なバロック建築で、ウィーン会議など歴史の舞台になったベルヴェデーレ宮殿の公園で行われる「Wiener Opernsommer Belvedere」という名のフェスティバルで、指揮者の服部譲二が芸術監督と指揮を務める。
発表によると、フェスティバルは7月1日から20日に行われ、モーツァルト《ドン・ジョヴァンニ》を10回上演する。演出兼キャスティング・ディレクターを務めるのはドミニク・アム・ゼンホフ=ゼンスで、ドン・ジョヴァンニ役にトーマス・タッツルが起用される。
宮殿はハプスブルク家に仕えたプリンツ・オイゲンが、当時の代表的な建築家であるヨーハン・ルーカス・フォン・ヒルデブラントに夏の離宮として造成させたもの。1714から1716年にかけて下宮、1720から1723年にかけて迎賓館である上宮が建設された。
プリンツ・オイゲンの死後、1752年にハプスブルク家のマリア・テレジアに売却され、ウィーン会議だけでなく、第2次世界大戦後の1955年には、オーストリアと連合国との間でオーストリア国家条約が調印された場所でもある。現在は美術史美術館に次ぎ、オーストリアで2番目に大きな美術館。
写真:Vienna Tourist Information
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ウィーン発 〓 ベルヴェデーレ宮殿に新しい夏のオペラ・フェスティバル、芸術監督に服部譲二
2024/04/28
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