英国のBBC(英国放送協会)は傘下のオーケストラの1つで、スコットランド最大の都市グラスゴーを本拠地とするBBCスコティッシュ交響楽団(BBC Scottish Symphony Orchestra)の次期首席指揮者にライアン・ウィグルスワース(Ryan Wigglesworth)を迎えると発表した。2016/2017シーズンからその任にあるトマス・ダウスゴーの後任で、任期はこの9月から。
後任となるウィグルワースは、英国ヨーシャー生まれの42歳。オックスフォード大学、ロンドンのギルドホール音楽院で学び、作曲家としての活動をスタート。作曲家としては2016/2017シーズンはイングリッシュ・ナショナル・オペラ、2018年にはオーストリアのグラフェネック音楽祭の「コンポーザー・イン・レジデンスを務めている。
指揮者としても、バロックから現代音楽まで幅広いレパートリーを手掛け、2015年からマンチェスターのハレ管弦楽団の首席客演指揮者。また、ヨーロッパを中心にさまざまなオーケストラへの客演が増えている。ただ、首席指揮者のポストに就くのは初めて、という。
デンマークの指揮者ダウスゴーは先日、音楽監督を務めていた米国のシアトル交響楽団に対して、メールで突然の辞任を通告して物議を醸したばかり。それに続いての退任で、オーケストラによると、ダウスゴーは既に21ヵ月間、スコットランドに姿を見せていないという。事実上の更迭とみられる。
写真:Royal Opera House
グラスゴー発 〓 トマス・ダウスゴーまた離任、BBCスコティッシュ交響楽団が後任にライアン・ウィグルスワース
2022/02/09
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