トリノ発 〓 アンドレス・オロスコ=エストラーダがRAI国立交響楽団の首席指揮者に

2023/05/29

イタリアのRAI国立交響楽団(Orchestra Sinfonica Nazionale della RAI)が次期首席指揮者にアンドレス・オロスコ=エストラーダ(Andrés Orozco-Estrada)を迎えると発表した。2016年からその任にあるジェームズ・コンロンの後任で、任期は2023年10月から3年間。

RAI国立交響楽団はイタリア国営放送RAI(ライ)傘下のオーケストラ。前身は1931年の設立。RAIは1994年になってローマ、ミラノ、トリノ、ナポリにあった傘下のオーケストラを統合し、現在はトリノを本拠地にしている。

オロスコ=エストラーダはコロンビア第二の都市で西部の中心地メデジン生まれの46歳。ウィーン国立音楽大学で学んだ後、ウィーン・トーンキュンストラー管弦楽団(2009 – 2015)、フランクフルト放送交響楽団の首席指揮者(2014 – 2021)を歴任した。

また、2015年からヒューストン交響楽団の音楽監督を務めているが、昨年4月に就任一年あまりでウィーン交響楽団の首席指揮者を突然辞任して話題を呼んだ。2025年から、ドイツ・ケルン市の新しい音楽総監督に就任、ギュルツェニヒ管弦楽団とケルン市立オペラの音楽監督を務めることが決まっている。

写真:BBCProms / Wiener Philharmoniker / Chris Christodoulou


  もっと詳しく ▷


関連記事

  1. 東京発 〓 シュターツカペレ・ベルリンの日本ツアーで指揮者交代、バレンボイムの代役にティーレマン

  2. モスクワ発 〓 ボリショイ劇場の新シーズンは9月開幕、ネトレプコ出演の《ドン・カルロ》で

  3. ウィーン発 〓 国立歌劇場が5月19日に再開場

  4. リヨン発 〓 ニコライ・シェプス=ズナイダーが音楽監督を務めるリヨン国立管との契約を延長

  5. パリ発 〓 フランス文化省がパリ国立オペラに対する予算を600万ユーロ削減

  6. モスクワ発 〓 ボリショイ劇場で“ウクライナにおける特別軍事作戦”で死亡した兵士の遺族のためのチャリティー公演

  7. チューリッヒ発 〓 チューリッヒ歌劇場が2021/2022シーズンの公演ラインナップを発表、新しい「リング・チクルス」がスタート

  8. ベルリン発 〓 ベルリン・フィルの新しいクラリネット奏者はともにスロベニア出身で同門という二人

  9. パリ発 〓 パリ国立オペラが総監督のニーフとの契約を更改、2031/2032シーズン終了まで任期延長

  10. ブリュッセル発 〓 大野和士がブリュッセル・フィルの次期音楽監督に

  11. モントリオール発 〓 モントリオール響がロシアの若手ピアニストの出演をキャンセル、ウクライナ・コミュニティーと楽団員の反発で

  12. バルセロナ発 〓 リセウ大劇場が《ローエングリン》の公演をキャンセル

  13. ロサンゼルス発 〓 アカデミー賞授賞式の指揮台に初の女性指揮者

  14. オスロ発 〓 ノルウェー放送管の首席指揮者に韓国系米国人のホリー・ヒョン・チェ

  15. 訃報 〓 イヴァン・モズゴヴェンコ(97)ロシアのクラリネット奏者

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。