シアトル発 〓 トマス・ダウスゴーがシアトル響の音楽監督を突然辞任

2022/01/12
【最終更新日】2022/07/29

シアトル交響楽団が音楽監督のトマス・ダウスゴー(Thomas Dausgaard)の突然の辞任を発表した。2022/23年シーズンをもって任期満了を迎える予定だったが、突然の辞任をオーケストラ側にメールで伝えてきたという。英語圏でも辞任をメールで伝えるのは珍しく、なんとも激しい辞任劇。

ダウスゴーは1963年、デンマークの首都コペンハーゲン生まれの58歳。コペンハーゲンの王立音楽院、ロンドンの王立音楽大学に学び、1997年にスウェーデン室内管弦楽団の首席指揮者に就任。2004年からはデンマーク放送のDR放送交響楽団の首席指揮者を務めている。

シアトル交響楽団を初めて指揮したのは2010年。2014年に首席客演指揮者に就任、2019年から音楽監督を務めていた。公式の理由は「パンデミック」とされるが、ニューヨーク・タイムズ紙に「オーケストラが恐怖に支配された」と語っているところをみると本音は別のところにあるのかも。

写真:Seattle Symphony Orchestra


    もっと詳しく ▷


関連記事

  1. ベルリン発 〓 作曲家のジョン・ウィリアムズが指揮者として今度はベルリン・フィルにデビュー

  2. バーミンガム発 〓 ジュリアン・ロイド・ウェッバーが王立バーミンガム音楽院の学長を退任

  3. パリ発 〓 ハーディングの後任にクラウス・マケラ、パリ管の次期音楽監督

  4. 訃報 〓 ロバート・ヘイル(90)米国のバス・バリトン歌手

  5. ワイマール発 〓 国民劇場の次期音楽監督にオーストラリアの指揮者ダニエル・カーター

  6. ワシントン発 〓 ケネディー・センターが人気ミュージカル「ハミルトン」の上演を断念

  7. ニューヨーク発 〓 ドミンゴがメトロポリタン歌劇場を“自主降板”

  8. ミュンヘン発 〓 新しいホール建設に州政府がゴーサイン

  9. 東京発 〓 滋賀県立芸術劇場びわ湖ホールと沼尻竜典が「第51回ENEOS音楽賞」洋楽部門を受賞

  10. ベルリン発 〓 ヨアナ・マルヴィッツがベルリン・コンツェルトハウス管の次期首席指揮者に

  11. ブリュッセル発 〓 ベルギー国立管の首席客演指揮者にスペインのロベルト・ゴンザレス=モンハス

  12. クリーブランド発 〓 フランツ・ウェルザー=メストがクリーブランド管との契約を延長

  13. カーディフ発 〓 BBCウェールズ・ナショナル管の次期首席指揮者にライアン・バンクロフト

  14. エアフルト発 〓 ドイツのエアフルト・フィルハーモニー管弦楽団が次期音楽監督にアレクサンダー・プライアー

  15. ロンドン発 〓 ロンドン響に二人の新しいコンサートマスター

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。