ロサンゼルス発 〓 第63回「グラミー賞」発表

2021/03/15

アメリカ音楽界最高の栄誉とされる第63回「グラミー賞」の授賞式が現地時間14日(日本時間15日)、ロサンゼルスで行われた。

グラミー賞は84のカテゴリーで受賞作が選ばれるが、カテゴリ73から82がクラシック音楽の分野。また、別枠の「特別功労賞生涯業績賞」がアメリカのメゾ・ソプラノ歌手、マリリン・ホーン(Marilyn Horne)に贈られた。ホーンは87歳。

今年の授賞式は新型コロナウイルスの感染拡大を受け、1か月半延期された上、会場の人数制限、アーティストのマスク着用と、異例のスタイルで行われている。

<最優秀現代クラシック作曲>
 ラウズ:交響曲第5番
  ジャンカルロ・ゲレーロ(指揮)
  ナッシュビル交響楽団


<最優秀クラシック・コンペンディアム>
 マイケル・ティルソン・トーマス:アンネ・フランクの日記から、リルケの瞑想
  マイケル・ティルソン・トーマス(指揮)
  サンフランシスコ交響楽団


<最優秀ボーカル・ソロ>
 スマイス:ソプラノ、バス・バリトン、合唱と管弦楽のための交響曲《刑務所》
 サラ・ブレイリー(ソプラノ)
  ジェイムズ・ブラッチリー(指揮)
  イクスピアリメンシャル管弦楽団&合唱団
  ダション・バートン(バス・バリトン)


<最優秀器楽・ソロ>
 クリストファー・テオファニディス:ヴィオラと室内管弦楽のための協奏曲
 リチャード・オニール(ヴィオラ)
  ディヴィッド・アラン・ミラー(指揮)
  アルバニー交響楽団
  チー・ユン(ヴァイオリン)


<最優秀室内楽-小編成>
 現代の声
  パシフィカ弦楽四重奏団


<最優秀合唱>
 リチャード・ダニエルプール: ヨシュアの受難曲
  ジョアン・ファレッタ(指揮)
  バッファロー・フィルハーモニー管弦楽団
  ヒラ・プリットマン(ソプラノ)
  ジェームズ・K・バス(バリトン)


<最優秀オペラ録音>
 ガーシュウィン:歌劇《ポーギーとベス》
  エリック・オーエンス(バス・バリトン)
  エンジェル・ブルー(ソプラノ)
  デイヴィッド・ロバートソン(指揮)
  メトロポリタン歌劇場管弦楽団&合唱団


<最優秀オーケストラ演奏賞>
 アイブス:交響曲全集
  グスターボ・ドゥダメル(指揮)
  ロサンゼルス・フィルハーモニック


<最優秀プロデューサー>
 デビッド・フロスト


<最優秀エンジニアリング・アルバム>
 ショスタコーヴィチ:交響曲第13番《バビ・ヤール》
  リッカルド・ムーティ(指揮)
  シカゴ交響楽団


写真:Marilyn Horne Museum and Exhibit Center


    もっと詳しく ▷


関連記事

  1. ベルン発 〓 チェリストのアントニオ・メネセスが進行性の脳腫瘍と診断されたことを明らかに

  2. バルセロナ発 〓 ルドヴィク・モルローがバルセロナ響との契約を延長

  3. トロント発 〓 ヴァイオリンのエリサ・チッテリオが音楽監督兼コンサートマスターを務めるターフェルムジーク・バロック管弦楽団を退団

  4. ラ・スペツィア発 〓 空母の甲板でオペラ《蝶々夫人》を上演

  5. フィレンツェ発 〓 フレンツェ歌劇場の新しいホール「ズービン・メータ・ホール」がオープン

  6. ウィーン発 〓 ネトレプコとエイヴァゾフ夫妻が結婚生活に終止符

  7. ロンドン発 〓 王立音楽院がパッパーノ、カウフマンに名誉博士号

  8. ニース発 〓 ニース・オペラが新しい音楽監督にダニエレ・カッレガーリ

  9. 東京発 〓 東京フィルが2022シーズンの定期演奏会ラインナップを発表、バッティストーニ、チョン、プレトニョフが揃い踏み

  10. ラハティ発 〓 指揮者のオスモ・ヴァンスカが骨折事故を乗り越え、車椅子で現場復帰へ

  11. 訃報 〓 ジョン・ジョージアディス(81)英国の指揮者・ヴァイオリニスト

  12. ベルリン発 〓 ベルリン・フィルが家族向けコンサートを国連難民高等弁務官事務所と共催

  13. テルアビブ発 〓 トーマス・ハンプソンもイスラエルに入国できず、そのまま帰国

  14. ロンドン発 〓 モンテヴェルディ合唱団・管弦楽団が冬のツアーの指揮者にクリストフ・ルセを起用

  15. リバプール発 〓 ロイヤル・リバプール・フィルが首席指揮者のドミンゴ・インドヤンとの契約を延長

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。