ペーザロ発 〓 ロッシーニ・オペラ・フェスティバルが来年のオペラを発表、2020年は予定通り8日開幕

2020/07/29
【最終更新日】2024/02/02

イタリアのペーザロで行われているロッシーニ・オペラ・フェスティバル(Rossini Opera Festival)が早くも、来年の上演オペラを発表した。それによると、来年のオペラは《モーセとファラオ》、《イングランドの女王エリザベッタ》、《ブルスキーノ氏》の新作3本。また、《スターバト・マーテル》がマッシモ・ガスパロンの演出、ヤデル・ビニャミーニの指揮で演奏される。

このうち、《モーセとファラオ》、《イングランドの女王エリザベッタ》は今年の音楽祭で上演が予定されていたもの。今年の音楽祭はコロナ禍を乗り越え、当初の予定通り8月8日に開幕して20日まで行われるが、オペラは新作の《結婚手形》と再演の《ランスへの旅》の上演に変更された。また、ロッシーニ劇場での公演は、座席スペースにオーケストラを配置、聴衆はボックス内から鑑賞するようなスタイルになる。

今年の《結婚手形》の新演出を手がけるのはグレアム・ヴィックで、この公演でロシアのテノール歌手ディミトリー・コルチャックが指揮者デビューする。

来年にスライドする《モーセとファラオ》の演出を手掛けるのはピエール=ルイジ・ピッツィ、指揮はジャコモ・サグリパンティ。《イングランドの女王エリザベッタ》の演出はダヴィデ・リヴァモアで、指揮はエヴェリーノ・ピドで、ピドは音楽祭デビューを飾る。また、《ブルスキーノ氏》はルノー・ドゥーセ&アンドレ・バーベの演出、ミケーレ・スポッティの指揮。

写真:Rossini Opera Festival


    もっと詳しく ▷

    音楽祭プロフィールはこちら ▷


関連記事

  1. パレルモ発 〓 ムーティが50年ぶりにマッシモ劇場管弦楽団の指揮台に

  2. バイロイト発 〓 メゾ・ソプラノのエリーナ・ガランチャがバイロイト音楽祭デビュー、新制作の《パルジファル》のクンドリー役で

  3. ジェノヴァ発 〓 カルロ・フェリーチェ劇場の音楽監督にリッカルド・ミナシ

  4. ミュンヘン発 〓 バイエルン州立オペラがこの夏の「ミュンヘン・オペラ・フェスティバル」の概要を発表

  5. エクス=アン=プロヴァンス音楽祭 〓 2021年は6月30日の開幕、ラトルが《トリスタンとイゾルデ》を指揮

  6. エルル発 〓 ヨナス・カウフマンが芸術監督を務めるエルル・チロル音楽祭の首席指揮者にアッシャー・フィッシュ

  7. シュヴェチンゲン発 〓 SWRシュヴェツィンゲン音楽祭が開催を断念

  8. 訃報 〓 ロザンナ・カンテリ(89)イタリアのソプラノ歌手

  9. シカゴ発 〓 グラント・パーク音楽祭の芸術監督・首席指揮者にジャンカルロ・ゲレーロ

  10. ヴェローナ発 〓 ヴェローナ音楽祭が2021年のスケジュールを発表、ムーティが《アイーダ》150周年公演を指揮

  11. ブレゲンツ発 〓 ブレゲンツ音楽祭がフィンランド国立歌劇場の芸術監督リリ・パーシキヴィを次期芸術監督に

  12. ヴェローナ発 〓 音楽祭のカーテンコールでオーケストラ起立せず、“歌えない、振れない”ドミンゴへの反発広がる

  13. ヴェローナ発 〓 ガスディア総裁が音楽祭の開催を諦めていないと、新聞のインタビューで

  14. ナント発 〓 音楽祭「ラ・フォル・ジュルネ」が再延期を発表、開催は5月末

  15. ミラノ発 〓 スカラ座の理事会が総裁のドミニク・マイヤー、音楽監督のリッカルド・シャイーの任期を1年延長へ

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。