ロサンゼルス発 〓 Netflixがバーンスタインを描いた映画『Bernstein』の製作に参加

2020/01/22

米国のネット配信会社『ネットフリックス=Netflix』がレナード・バーンスタインを描いた伝記映画『Bernstein』の製作に参加することが発表された。『Bernstein』は人気俳優のブラッドリー・クーパー(Bradley Cooper)が監督、主演を努める映画。制作陣にはスティーブン・スピルバーグ、マーティン・スコセッシといった大物が集結しており、バーンスタインの作曲した音楽を独占的に使用できる権利を獲得しているという。

クーパーは2009年の『ハングオーバー!消えた花婿と史上最悪の二日酔い』でブレイク、2012年からは3年連続でアカデミー賞にノミネートされた人気俳優。『アメリカン・スナイパー』の主演でも知られ、「ピープル」誌が選ぶ「最もセクシーな男性」に2011年に選ばれている。主演兼監督作品としては『アリー/スター誕生』に続いて2作目で、監督、主演だけでなく、脚本にも参加する。

2018年に生誕100周年を迎えたバーンスタイン(1918-1990)は情熱的なパフォーマンスと人間味有る音楽作りで聴衆を魅了、20世紀を代表する指揮者として知られる。一方で作曲家としても活躍、『ウエストサイド・ストーリー』などの多くの名曲を世に送り出している。また、若い音楽家の教育にも熱心で、タングルウッド音楽祭、シュレスヴィヒ・ホルシュタイン音楽祭、PMFといった教育音楽祭に深く関与した。

巨匠を描いた映画で既に製作に入っているものにはもう一つ、ケーリー・フクナガ監督の『The American』があり、こちらは人気俳優のジェイク・ギレンホールがバーンスタインを演じる。ギレンホールは1999年公開の『遠い空の向こうに』で映画主演デビュー、2005年の『ブロークバック・マウンテン』で英国アカデミー賞で助演男優賞を受賞している。ハンフリー・バートンの著作『バーンスタインの生涯』に基づき、人間バーンスタインの華々しいキャリアと葛藤が描かれるという。

写真:Fox Photos / Hulton Archive

関連記事

  1. エーテボリ発 〓 ソプラノのバーバラ・ハンニガンがエーテボリ響の首席客演指揮者を続投

  2. マドリード発 〓 スペイン国立管が首席指揮者・芸術監督のダーヴィト・アフカムとの契約を延長

  3. ウィーン発 〓 2020年の「ニューイヤー・コンサート」のプログラム発表

  4. ロンドン発 〓 英国のロイヤル・オペラが2021/2022シーズンの公演ラインナップを発表

  5. ヘルシンキ発 〓 第12回「シベリウス国際ヴァイオリン・コンクール」はヤン・インモが優勝

  6. 西村朗(69)日本の作曲家

  7. 浜松発 〓 国際ピアノアカデミー、4年ぶりに再開

  8. ローマ発 〓 ガッティが「共和国記念日」を祝うコンサートを指揮

  9. ニューヨーク発 〓 メトロポリタン歌劇場が新シーズン、2024/2025シーズンの公演ラインナップを発表

  10. ロンドン発 〓 デイヴィッド・コーエンがロンドン響の首席チェロ奏者に

  11. ミュンヘン発 〓 ラハフ・シャニがミュンヘン・フィルの首席指揮者に

  12. ロンドン発 〓 ランキング2018、オペラの一番人気は《椿姫》

  13. ベルリン発 〓 第2ヴァイオリンの首席にマレーネ・イトウ、ベルリン・フィル

  14. リガ発 〓 マルタン・エングストロームがラトビアに新しい音楽祭を創設

  15. ミュンヘン発 〓 ミュンヘン市長がゲルギエフを解職

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。