アンドレス・オロスコ=エストラーダ(Andrés Orozco-Estrada)がウィーン交響楽団の首席指揮者を辞任した。エージェントが発表したもので、それによると、「オーケストラの芸術監督との間に、長年に乗り越えられない相違がある」ため。
首席指揮者に就任したのは2020/2021シーズンから。ウィーン国立歌劇場の音楽監督に転出したフィリップ・ジョルダンの後を受けたもので、就任からまだ1年あまり過ぎたところ。現地の報道によると、3月末に開かれた楽団員の総会で、2025年に最初の任期が切れた後は契約延長せず、を決定。それをウィーン市の文化大臣と本人に連絡したところ、オロスコ=エストラーダ側が激怒、即刻辞任となったという。
オロスコ=エストラーダは1977年、コロンビア第二の都市で西部の中心地メデジン生まれの44歳。ウィーン国立音楽大学で学んだ後、ウィーン・トーンキュンストラー管弦楽団(2009 – 2015)、フランクフルト放送交響楽団の首席指揮者(2014 – 2021)を歴任、2015年からヒューストン交響楽団の音楽監督を務めている。
写真:Werner Kmetitsch
ウィーン発 〓 アンドレス・オロスコ=エストラーダがウィーン響の首席指揮者を突然辞任
2022/04/12
【最終更新日】2022/04/13
- コメント: 1
長年乗り越えられない相違って何かな?
ウィーンは差別的な面もある街から事情は複雑だろうな。
ORF1のradioで聴いたこのコンビの演奏はなかなか良かったのでエストラーダの辞任は残念ですね。