訃報 〓 フェリックス・アーヨ(90)スペイン出身のヴァイオリニスト、イ・ムジチ合奏団の初代コンサートマスター

2023/09/26

スペイン出身のヴァイオリニスト、フェリックス・アーヨ(Felix Ayo)が24日、ローマで亡くなった。90歳だった。イタリアの室内合奏団「イ・ムジチ」の創設に加わって初代コンサートマスターを務め、合奏団によるヴィヴァルディの《四季》の録音は世界的なブームを巻き起こした。

1933年、スペイン北部バスク地方セスタオの生まれ。ビルバオ音楽院でヴァイオリンを学んだ後、パリ、シエナ、ローマで研鑽を積む。1952年、18歳でイタリアのバロック音楽をレパートリーの中心に据えた室内合奏団「イ・ムジチ」の創設に参加、1967年までコンサートマスターを務めた。

合奏団が世界で初めて《四季》を録音したのは1955年で、さらに1959年に再録音。これが国際的なレコード賞を総なめにするセンセーショナルな成功を収め、単独のアルバムとして950万枚以上のベスト・セラーを記録。また、20世紀後半のバロック音楽ブームの火付け役ともなった。

1970年には、カルロ・ブルーノ(ピアノ)、アルフォンソ・ゲディン(ヴィオラ)、ヴィンチェンツォ・アルトベッリ(チェロ)とローマ・ベートーヴェン四重奏団を結成。1972年からは母校でもあるローマのサンタ・チェチーリア音楽院のヴァイオリン科の教授を務め、世界各地でマスタークラスを開催するなど後進の指導にも尽力している。

写真:Felix Ayo Official Website





関連記事

  1. ラヴェンナ発 〓 イタリアで劇場閉鎖相次ぐ

  2. 訃報 〓 ペーテル・エトヴェシュ(80)ハンガリーの作曲家・指揮者

  3. 訃報 〓 カイヤ・サーリアホ(70)フィンランドの作曲家

  4. トリノ発 〓 アンドレア・バッティストーニがテアトロ・レッジョの音楽監督に

  5. ローマ発 〓 カウフマンが新たに《オテロ》を録音

  6. ミラノ発 〓 スカラ座が恒例の12月7日の開幕を断念

  7. 訃報 〓 ヘレナ・タッテルムスホヴァー(92)チェコのソプラノ歌手

  8. 訃報 〓 イレアナ・コトルバス(87)ルーマニアのソプラノ歌手

  9. マチェラータ発 〓 オペラ・フェスティバルが来年2026年の公演概要を発表

  10. バイロン・ジャニス(95)米国のピアニスト

  11. モンテカルロ発 〓 モンテカルロ歌劇場が《マノン・レスコー》の公演で、マリア・アグレスタの代役にアンナ・ネトレプコを起用

  12. 訃報 〓 シルヴァーノ・ブッソッティ(89)イタリアの作曲家

  13. ミラノ発 〓 スカラ座が5月、ネトレプコのリサイタルを予定

  14. 訃報 〓 ミハ・ヴァン・ヘッケ(77)ベルギーのダンサー兼振付師

  15. マチェラータ発 〓 オペラ・フェスティバルが2027年の公演ラインナップを発表

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。