アルゼンチンの首都ブエノスアイレス市の文化省が10月17日、コロン劇場管弦楽団(Orquesta Estable del Teatro Colón)の次期総監督にアレホ・ペレス(Alejo Pérez)を迎えると発表した。任期は2026年シーズンから。
ペレスはブエノスアイレス生まれの51歳。故郷で作曲、指揮、ピアノを学び、その後、ドイツのカールスルーエでペーテル・エトヴェシュに師事した。ヨーロッパでは、ミヒャエル・ギーレン、クリストフ・フォン・ドホナーニのアシスタントなどを経て、2009年から2012年まで母国のラ・プラタ・アルヘンティーノ劇場の音楽監督を務めた。
その後、ヨーロッパ各地の歌劇場、オーケストラに客演を重ね、2014年には夏のザルツブルク音楽祭にデビュー。2015年の音楽祭では、音楽祭で初めて上演されたグノー《ファウスト》の公演を指揮して話題を集めた。2019/2020シーズンから、ヤン・ファンデンホーヴェ芸術監督の下、ベルギーのフランダース・オペラ(Opera Vlaanderen)の音楽監督を務めている。
コロン劇場管弦楽団は現在、首席客演指揮者にイタリアのベアトリス・ヴェネツィを迎えている。ヴェネツィはこの9月、ベネチアのフェニーチェ劇場の音楽監督に任命されたが、劇場のオーケストラ、スタッフが反発。今後もストライキなどを行う方針を明らかにしている。
Teatro Real / Javier del Real
ブエノスアイレス発 〓 コロン劇場管の次期総監督にアレホ・ペレス
2025/10/20
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