指揮者のダニエル・バレンボイム(Daniel Barenboim)が10月16日、かつて音楽監督を務めたパリ管弦楽団(Orchestre de Paris)の指揮台に久方ぶりに登場した。音楽監督を務めたのは1975年から1989年で、任期満了でオーケストラを去ってから指揮台に立つのは初めてという。
コンサートが行われたのはフィルハーモニー・ド・パリのピエール・ブーレーズ・ホール。バレンボイムは2月にパーキンソン病に掛かっていることを公表、しばらく指揮活動から遠ざかっていたが、この夏はウェスト=イースタン・ディヴァン管弦楽団のツアーを指揮。この10月2日には、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の指揮台にも立っている。
バレンボイムは現在82歳。今回指揮したのは、ベートーヴェンの交響曲第6番《田園》と第7番で、バレンボイムがホール下手に姿を現すと、観客全員が総立ちになって迎えた。この夜も椅子を使わず、立ったままで指揮して健在ぶりを強烈にアピール。
写真:Denis Allard
パリ発 〓 バレンボイムが久方ぶりにパリ管を指揮、1989年の退任後初めてその指揮台に
2025/10/19
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