ベルリン発 〓 肩の怪我で静養していたバレンボイム、ベルリン・フィルを指揮して現場復帰

2025/10/05

ダニエル・バレンボイム(Daniel Barenboim)が10月2日、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団を指揮して現場に復帰した。この2月にパーキンソン病を患っていることを公表、8月になってウェスト=イースタン・ディヴァン管弦楽団の夏のツアーを指揮して現場復帰したが、9月上旬に転倒して肩を痛め、グラフェネッグ音楽祭出演をキャンセルしてまた休養していた。

今回の客演は木、金、土曜日と3日の客演。プログラムはウェーバーの《オベロン》序曲、シューベルトの交響曲第7番《未完成》、ベートーヴェンの交響曲第7番で、82歳のバレンボイムは初日の2日は椅子を使わず立って指揮。現地の報道をまとめると、序曲の指揮を終えて指揮台を降りる時にはややつらそうだったが、降りると聴衆の方を向いて「我、ここにあり!」のポーズで大きな。

後半に入っても疲れを見せず、最後のベートーヴェンを感動的に歌い上げてタクトを収めると、大歓声が巻き起こり、スタンディング・オベーションの波が広がった。また、最終日4日の演奏はオーケストラのストリーミング・チャンネル「デジタル・コンサートホール」でライブ中継が行われている。

写真:Monika Rittershaus


  もっと詳しく ▷


関連記事

  1. ボローニャ発 〓 巨匠の没後10年を記念して、ボローニャ市が「クラウディオ・アバド広場」

  2. マグデブルク発 〓 市立劇場の音楽総監督にデンマークの若手クリスチャン・オーランド

  3. トロント発 〓 トランペットのコレッティが「カナディアン・ブラス」を退団

  4. ブカレスト発 〓 金川真弓が「ジョルジュ・エネスク国際コンクール」ヴァイオリン部門で優勝、第3位に木村和奏

  5. ライプツィヒ発 〓 ピアニストのアンドラーシュ・シフに2022年の「バッハ・メダル」

  6. ストックホルム発 〓 2022年の「ビルギット・ニルソン賞」にヨーヨー・マ

  7. プラハ発 〓 チェコ・フィルハーモニー管弦楽団のコンサート・マスターに26歳の女性

  8. リガ発 〓 エギルス・シリンスがラトビア国立オペラの総監督に

  9. ローマ発 〓 “パイロット”ハーディングが自分が乗務する便で、サンタ・チェチーリア国立アカデミー管のメンバーをパリへ

  10. ウィーン発 〓 ティーレマンが国立歌劇場でプフィッツナーの《パレストリーナ》を指揮して現場復帰

  11. ザルツブルク発 〓 ローランド・ビリャソン、芸術監督務める音楽祭「モーツァルト週間」との契約を延長

  12. ローマ発 〓 イタリアの劇場は8日まで閉鎖、新型コロナウイルスの感染拡大で

  13. モスクワ発 〓 ユロフスキがスヴェトラーノフ記念ロシア国立交響楽団との契約を延長

  14. モスクワ発 〓 プーチン大統領がゲルギエフに対し、ボリショイ、マリインスキーの両方を統括するポストを打診

  15. クレモナ発 〓 ヴァイオリニストの横山令奈が地元の病院の屋上で世界に癒やしの調べ

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。