ステファン・グールド(Stephen Gould)が引退を発表した。引退の理由は「健康上の理由」。この夏のドイツ・バイロイト音楽祭では、《神々の黄昏》のジークフリート、《トリスタンとイゾルデ》のトリスタン、《タンホイザー》のタンホイザーにキャスティングされていたが、すべて降板している。
ステファン・グールドは米国ヴァージニア州生まれの62歳。ボストンのニューイングランド音楽院で学んだ後、シカゴ・リリック・オペラなどでオペラに出演を重ねた後、7年にわたってミュージカル「オペラ座の怪人」に出演。その後、オペラの世界に舞い戻った。
その後、力強く、ドラマチックな声を意味する「ヘルデンテノール」を代表する一人として、ウィーン国立歌劇所をはじめとする著名な歌劇場でワーグナー作品を中心に歌い、2015年にはオーストリア政府から「宮廷歌手」の称号を授与されている。
マネジメントから発表された声明で「30年のキャリアと、多くの優れた芸術家たちとの出会いとコラボレーションに感謝」と述べているが、引退後については言及されていない。
写真:Bayreuther Festspiele / Enrico Nawrath
ニューヨーク発 〓 テノールのステファン・グールドが健康上の理由で引退を表明
2023/08/25
【最終更新日】2023/09/21
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