月刊音楽祭
2018/08/04 【最終更新日】2018/08/17
主役ローエングリンに人気テノールのロベルト・アラーニャがキャスティングされ、バイロイト・デビューとなることもあって話題を集めたが、アラーニャは直前になって降板、その代役にピョートル・ベチャワが起用された。音楽的には素晴らしい舞台と、クリスティアン・ティーレマンが紡ぎ出した音楽が絶賛されているが、初日のカーテンコールで最も盛大な拍手を浴びたのは、オルトルートを歌い、18年ぶりに音楽祭に舞い戻ったワルトラルト・マイヤー。演出はユーバル・シャロン(初の米国人演出家)で、舞台は青い色彩で彩られ、幻想的でメルヘンチックなテイスト。ローエングリンはつなぎの作業服を着た発電所の技術者のような格好で登場、他の登場人物は羽の生えた衣裳で背中が光るところから「蛍」に読み替えられている。ラストは登場人物のほとんどが死ぬ中、エルザが弟と生き残る、という建て付け。
初日:7月25日 … 祝祭劇場 [演出]ユヴァル・シャロン [出演]ピョートル・ベチャワ(ローエングリン) アニヤ・ハルテロス(エルザ) トマス・コニエチュニー(テルラムント) ヴァルトラウト・マイヤー(オルトルート) ゲオルク・ツエッペンフェルト(ハインリヒ王) [指揮]クリスティアン・ティーレマン [演奏]バイロイト祝祭管弦楽団
写真:Bayreuther Festspiele / Enrico Nawrath 音楽祭のサイトへ ▷
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