オーストリアのブレゲンツ音楽祭(Bregenzer Festspiele)が16日から上演する予定だった新制作のロッシーニ《アルジェのイタリア女》の上演を断念すると発表した。上演陣の中に新型コロナウイルスの陽性反応が出たことを受けて。発表によると、陽性反応が出ている人物はワクチン接種を既に二度済ませていたという。
今年の《アルジェのイタリア女》は演出をブリギッテ・ファスベンダーが手掛けることで話題を集めていた。ジョナサン・ブランダーニ指揮のフォアアールベルク交響楽団がピットに入り、若手歌手が出演。ブレゲンツ市内のコルンマルクト劇場で16日から4回上演される予定だった。
音楽祭は昨年、新型コロナウイルスの感染拡大で開催中止。今年は7月21日から8月22日の日程で開催され、入場者にワクチンの接種証明を求めて入場制限は行っていない。湖上のメイン・ステージで2019年から上演が始まったヴェルディ《リゴレット》を上演。湖畔の祝祭劇場ではボイート《ネロ》を上演している。
写真:Bregenzer Festspiele / Karl Forster
音楽祭プロフィールはこちら ▷
ブレゲンツ音楽祭 〓 新制作の《アルジェのイタリア女》の上演を断念、上演陣のコロナ陽性反応受け
2021/08/18
- コメント: 0
この記事へのコメントはありません。