パリ発 〓 演出家のオリヴィエ・ピィがシャトレ座の支配人に就任

2023/02/03

パリのシャトレ座(Théâtre du Châtelet)が次期支配人に演出家のオリビエ・ピィ(Olivier Py)を迎えると発表した。シャトレ座はパリ市立の劇場で、ピィは昨年までアヴィニョン演劇祭の総監督を務めていた57歳。

シャトレ座は1862年、ナポレオン3世と時の県知事ジョルジュ・オスマンにより実行されたパリ改造計画の一環として誕生、設計はパリ生まれのガブリエル・デイビッドで、客席数は約2500。1980年に市立の劇場となった時に「パリ音楽劇場」と名を変えたが、1999年から再び「シャトレ座」に戻った。

1909年にセルゲイ・ディアギレフ率いる「バレエ・リュス=ロシア・バレエ団」が6週間にわたって公演を行った劇場として知られ、現在はオペラからミュージカル、コンサートとさまざまな公演が行われており、パリ管弦楽団やフランス放送フィルハーモニー管弦楽団が定期的に公演を行っている。

ピィはフランス国立高等演劇学校で演劇、カトリック学院で神学を学び、1988年に自らの劇団を創設。オルレアン国立演劇センターの芸術監督(1997-2007)、オデオン座芸術総監督(2007-2012)を歴任。2013年からアヴィニョン演劇祭の総監督を務めていた。

写真:Festival d’Avignon / Christophe Raynaud


  もっと詳しく ▷


関連記事

  1. ロンドン発 〓 ソンドラ・ラドヴァノフスキーがロイヤル・オペラの日本ツアーへの出演をキャンセル

  2. 訃報 〓 クリスティアーヌ・エダ=ピエール(88)フランスのソプラノ歌手

  3. ベルリン発 〓 ベルリン・フィルが新シーズン2024/2025シーズンの公演ラインナップを発表、指挥者の山田和樹、ヴァイオリニストの「HIMARI」がデビュー

  4. ヒューストン発 〓 ヒューストン交響楽団の次期音楽監督にスロヴァキアの指揮者ユライ・ヴァルチュハ

  5. エディンバラ発 〓 エディンバラ国際フェスティバルも中止、8月開催で中止は初

  6. チューリッヒ発 〓 チューリッヒ歌劇場が2021/2022シーズンの公演ラインナップを発表、新しい「リング・チクルス」がスタート

  7. ウィーン発 〓 国立歌劇場が4月第5週のストリーミング・ラインナップを発表、新制作の《ファウスト》はライブで

  8. パリ発 〓 ゼネスト、パリ国立オペラを直撃

  9. ミラノ発 〓 クリスティアン・ティーレマンが代役で久々にスカラ・フィルの指揮台に

  10. 訃報 〓 カミラ・ウィックス(92)米国のヴァイオリン奏者

  11. テルアビブ発 〓 イスラエル室内管が首席指揮者兼芸術監督にアルメニア出身の指揮者ルーベン・ガザリアン

  12. ハンブルク発 〓 NDRエルプフィルが首席指揮者のアラン・ギルバートとの契約を延長

  13. パリ発 〓 パリ国立オペラが新制作の《アイーダ》をストリーミング配信

  14. パリ発 〓 ドゥダメル、2022/2023シーズンでパリ国立オペラの音楽監督を辞任

  15. 東京発 〓 ウェルザー=メストの代役はソヒエフ、ウィーン・フィルの日本ツアー

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。