バーミンガム発 〓 ミルガ・グラジニーテ=ティーラがバーミンガム市響を退任

2021/01/22
【最終更新日】2021/01/28

指揮者のミルガ・グラジニーテ=ティーラ(Mirga Gražinytė-Tyla)が2021/2022シーズンの終了をもって、バーミンガム市交響楽団(City of Birmingham Symphony Orchestra)の音楽監督を退任することになった。任期満了による退任で、本人が明らかにしたもの。退任後は首席客演指揮者に就任するという。

グラジニーテ=ティーラはリトアニアの首都ヴィリニュス生まれの34歳。女性指揮者として史上初めてドイツ・グラモフォンと専属契約を結ぶなど、若手の注目株。2015年から2017年にザルツブルク州立劇場の音楽監督を務め、バーミンガム市響の音楽監督を、アンドリス・ネルソンスの後任として2016年から務めてきた。

任期切れでの退任の離脱の背景には、英国のEU離脱もあるとみられる。離脱後は、EU各地と英国の行き来にはその都度、入出国手続きが必要となった。グラジニーテ=ティーラはザルツブルク在住で昨年2人目を出産した2児のママ。パートナーとは未婚で、その名前は公開されていない。

写真:BBC / Chris Christodoulou





関連記事

  1. トロント発 〓 カナダ国立バレエ団が元バレリーナのマリア・セレツカヤを常任指揮者に

  2. パリ発 〓 テノールのアラーニャが「レジオンドヌール勲章」を受章

  3. ツィナンダリ発 〓 ベルリン・フィルの「ヨーロッパ・コンサート」、2024年はジョージアのツィナンダリで

  4. ミラノ発 〓 スカラ座総裁にウィーン国立歌劇場総裁のドミニク・マイヤー

  5. アムステルダム発 〓 ロイヤル・コンセルトヘボウ管が2024/2025シーズンの公演ラインナップを発表、クラウス・マケラと全米ツアー

  6. 東京発 〓 第31回「芥川也寸志サントリー作曲賞」に桑原ゆう《タイム・アビス〜17人の奏者による2群のアンサンブルのための》

  7. ニューヨーク発 〓 音楽マネージメント大手コロンビア・アーティスツが経営破綻

  8. ワルシャワ発 〓 第18回ショパン国際ピアノ・コンクールは来年開催へ

  9. ミュンヘン発 〓 バイエルン州立歌劇場が13日、ドイツの歌劇場のトップを切って再開場

  10. エッセン発 〓 ドイツの老舗音楽月刊誌「フォノ・フォルム」廃刊へ

  11. コペンハーゲン発 〓 「ニコライ・マルコ国際指揮者コンクール」で韓国のサミュエル・スンワン・リーが優勝

  12. クラクフ発 〓 作曲家ペンデレツキの国葬が故郷クラクフで

  13. ベルリン発 〓 ベルリン・シュターツカペレが無料の“出前コンサート”

  14. ゲイツヘッド発 〓 ノリントンが王立ノーザン・シンフォニアを指揮して引退コンサート、ライブ・ストリーミングも

  15. ベルゲン発 〓 エドワード・ガードナーがベルゲン・フィルとの契約を延長

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。