ニューヨーク発 〓 ニューヨーク・フィルが2022/2023シーズンの公演ラインナップを発表、次期音楽監督めぐり注目集める客演指揮者たち

2022/09/05
【最終更新日】2022/09/06

ニューヨーク・フィルハーモニー管弦楽団(New York Philharmonic)が2022/2023シーズンの公演ラインナップを発表した。本拠地のデイヴィッド・ゲフィン・ホール(かつてのエイブリー・フィッシャー・ホールから2015年に改名)は改修工事に入っていたが、それが予定より前倒しで終わることになり、オーケストラが10月12日のリニューアル・オープンを祝うことになっている。

新シーズンの開幕を飾るのは、2018/2019シーズンから音楽監督を務めるヤープ・ファン・ズヴェーデン指揮のコンサートで、レスピーギ《ローマの松》をメインにしたプログラム。ただ、ズヴェーデンは2023/2024シーズンを最後に退任することになっており、次期音楽監督をめぐり、新シーズンの客演指揮者に熱い注目が注がれている。

常連以外では、ダリア・スタセヴスカ、カリーナ・カネラキス、ナタリー・シュトゥッツマン、クラウス・マケラ、サントゥ=マティアス・ロウヴァリ、ハンヌ・リントゥ、ラファエル・パヤーレといった客演指揮者たちに注目が集まる。

中でも、米国の音楽メディアでその名前が取り沙汰されているのは、フィンランドのスザンナ・マルッキ。2016年にロサンゼルス・フィルハーモニー管弦楽団の首席客演指揮者に就任、2022/2023シーズンでヘルシンキ・フィルハーモニー管弦楽団の首席指揮者を退任することもあり、シカゴ交響楽団の次期音楽監督にも名前が挙がっている。

写真:New York Philharmonic


    もっと詳しく ▷


関連記事

  1. ベルン発 〓 チェリストのアントニオ・メネセスが進行性の脳腫瘍と診断されたことを明らかに

  2. ミュンヘン発 〓 ミュンヘン市長がゲルギエフを解職

  3. ベルゲン発 〓 エドワード・ガードナーがベルゲン・フィルの首席指揮者を退任して名誉指揮者に

  4. ボーンマス発 〓 ボーンマス響の首席客演指揮者にマーク・ウィッグルスワース

  5. モスクワ発 〓 ボリショイ劇場が過去の公演をYouTubeで配信

  6. モスクワ発 〓 ボリショイ劇場の新シーズンは9月開幕、ネトレプコ出演の《ドン・カルロ》で

  7. 東京発 〓 東響の次期音楽監督にロレンツォ・ヴィオッティ

  8. ニュルンベルク発 〓 ニュルンベルク交響楽団の首席指揮者を今シーズンで退任、カーチュン・ウォン

  9. サンフランシスコ発 〓 マイケル・ティルソン・トーマスの名前を付けた「MTTウェイ」誕生

  10. 訃報 〓 アンドレ・プレヴィン(89)米国の指揮者・作曲家・ピアニスト

  11. パリ発 〓 アラーニャが途中降板、パリ国立オペラの《ドン・カルロ》の公演で

  12. 西村朗(69)日本の作曲家

  13. パリ発 〓 アンサンブル・アンテルコンタンポランの次期音楽監督にピエール・ブリューズ

  14. 東京発 〓 久石譲が新作交響曲を自ら世界初演、創立50周年を迎える新日本フィルの2021/2022シーズンのオープニング・コンサートで

  15. ローマ発 〓 ムーティがコンテ首相に劇場再開を求める公開書簡

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。