グラフェネック発 〓 音楽祭開幕コンサートの指揮台に佐渡裕、幕開けは細川俊夫の新作ファンファーレ、ヴェルディのレクイエムは急きょ“合唱なし”

2021/08/15
【最終更新日】2022/12/15

オーストリアのグラフェネック音楽祭(Grafenegg Festival)が8月13日に開幕した。音楽祭のレジデンス・オーケストラのウィーン・トーンキュンストラー管弦楽団によるオープニング・コンサートの指揮台には音楽監督の佐渡裕が立ち、細川俊夫の新作《グラフェネックへのファンファーレ》の世界初演で幕を開けた。

細川は今年、音楽祭の「コンポーザー・イン・レジデンス」。音楽祭期間中にヴェロニカ・エーベルレをソリストに起用したヴァイオリン協奏曲《生成》のオーストリア初演が行われる他、クラングフォールム・ヴィーンによる《The Raven=大鴉=おおがらす》の上演が行われる。

コンサートの後半は、クラッシミラ・ストヤノヴァ、クレモンティーヌ・マルゲーヌ、ピョートル・ベチャワ、ルネ・パーペという豪華なソリスト陣が顔を揃えたヴェルディのレクイエム。しかし、こちらはウィーン楽友協会合唱団のメンバーに新型コロナウイルスの陽性反応が出て急きょ降板、合唱なしでの公演となった。

写真:Grafenegg Festival / Piotr Beczala


関連記事

  1. チューリヒ発 〓 チューリヒ芸術祭が財政難で終了へ

  2. ウィーン発 〓 国立歌劇場が《アドリアーナ・ルクヴルール》の公演をストリーミング配信

  3. ザルツブルク音楽祭 〓 ハンガリーのガボール・カリ、第9回「ネスレ&ザルツブルク音楽祭青年指揮者コンクール」で優勝

  4. ザルツブルク復活祭音楽祭 〓 10月に延期

  5. グラフェネック発 〓 乗馬学校を「ルドルフ・ブッフビンダー・ホール」に改修、グラフェネック音楽祭に第3のホール

  6. ウィーン発 〓 フォルクスオーパーが芸術監督のロッテ・デ・ベアとの契約を延長

  7. 訃報 〓 ワルター・バリリ(100)オーストリア出身のヴァイオリニスト, ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団の元コンサートマスター

  8. ウィーン発 〓 フォルクスオーパーが2024/2025シーズンの公演ラインナップを発表

  9. トーレ・デル・ラーゴ発 〓 プッチーニ・フェスティバルが2022年の公演ラインナップを発表

  10. ブダペスト発 〓 音楽祭「ワーグナー・デイズ」が政府の突然の補助金カットで2023年の公演を大幅縮小

  11. ベルガモ発 〓 ドニゼッティ・オペラ・フェスティバルが2022年の公演ラインナップを発表

  12. ウィーン発 〓 ヤンソンス、キャンセル続く

  13. ロンドン発 〓 グラインドボーン音楽祭がストリーミング配信の8月のラインナップを発表

  14. ウィーン発 〓 2021年の「ニューイヤー・コンサート」の指揮者はムーティ

  15. ウィーン発 〓 国立歌劇場が6月のストリーミング配信のラインナップを発表

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。