台北発 〓 準・メルクルが台湾の国家交響楽団の芸術顧問に

2020/10/28

台湾の国立交響楽団(国家交響楽団)が準・メルクルを芸術顧問に迎えることになった。2010年から第5代音楽監督を務め、2021年から芸術顧問に退いた呂紹嘉(Lu Shaochia)を後を継ぐとみられる。

国立交響楽団は1986年の設立。首都・台北にある国家両庁院(旧・国立中正文化中心)本拠地とし、「Taiwan Philharmonic」や「NSO」などの愛称で、アジアで最高のオーケストラの1つとして高い評価を受けてきた。

メルクルはミュンヘン生まれの61歳。ドイツ人の父と日本人の母との間に、ハノーファー音楽院でヴァイオリン、ピアノ、指揮を学び、セルジュ・チェリビダッケに師事、小澤征爾にも学んでいる。1991年に若くしてザールラント州立劇場の音楽総監督に就任して話題を呼んだ(-1994)。

その後、マンハイム国民劇場(1994-2000)、リヨン国立管弦楽団(2005-2011)、MDR交響楽団(2007-2012)の音楽監督、首席指揮者を歴任。常任のポストに就くのは、スペインのバスク国立管弦楽団(旧:エウスカディ管弦楽団)の音楽監督を退いて以来。

写真:National Symphony Orchestra


    詳細はこちら ▷


関連記事

  1. 訃報 〓 チャールズ・ウォリネン(81)米国の作曲家

  2. シカゴ発 〓 トップ・オーケストラの首席奏者として在任最長記録を持つシカゴ響のジェイ・フリードマンが退団

  3. リヨン発 〓 ニコライ・シェプス=ズナイダーが音楽監督を務めるリヨン国立管との契約を延長

  4. ミラノ発 〓 スカラ座が新制作の《サロメ》をストリーミング配信

  5. 東京発 〓 東京二期会が2024/2025シーズンの公演ラインナップを発表

  6. 訃報 〓 リブシェ・ドマニーンスカ(96)チェコのソプラノ歌手

  7. ミラノ発 〓 スカラ座が音楽監督のリッカルド・シャイーとの契約を延長

  8. ウルム発 〓 市立劇場の次期音楽総監督にフェリックス・ベンダー

  9. ジュネーブ発 〓 ジュネーブ国際コンクールのフルート部門はエストニア出身のエリザヴェータ・イヴァノヴァが優勝

  10. ロンドン発 〓 ギルドホール音楽演劇学校が休校、教員に感染者

  11. 訃報 〓 ガブリエル・フムラ(74)ポーランドの指揮者

  12. ハノーファー発 〓 州立劇場の次期音楽総監督にステファン・ジリアス

  13. ニュルンベルク発 〓 ニュルンベルク交響楽団の首席指揮者を今シーズンで退任、カーチュン・ウォン

  14. モスクワ発 〓 パヴェル・コーガンがモスクワ国立響の芸術監督と首席指揮者を辞任、ウクライナ侵略受けて

  15. バーミンガム発 〓 ミルガ・グラジニーテ=ティーラがバーミンガム市響を退任

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。