首都オタワにあるカナダ国立芸術センター管弦楽団(National Arts Centre Orchestra)が8代目音楽監督にフィンランドの指揮者ヨン・ストルゴールズ(John Storgårds)を迎えると発表した。任期は2026/2027シーズンからで、2015年からその任にあるアレクサンダー・シェリーの後任。ストルゴールズは2015年から首席客演指揮者を務めている。
管弦楽団は1969年、国立芸術センターのレジデント・オーケストラとして設立された。これまでにトレヴァー・ピノック、ピンカス・ズッカーマンなどが音楽監督を務めている。NHK交響楽団ゲスト・コンサートマスターも務める川崎洋介が2008年から、コンサートマスターを務めてオーケストラを率いている。
ストルゴールズはヘルシンキ生まれの61歳。シベリウス音楽院でヴァイオリンを学び、1986年からエサ=ペッカ・サロネン率いるスウェーデン放送交響楽団のコンサートマスターを務めた。その後、1993年から1997年まで母校でヨルマ・パヌラとエリ・クラスの下で指揮を学んで指揮者の道へ。
その後、ラップランド室内管弦楽団の芸術監督を経て、2003年にヘルシンキ・フィルハーモニー管弦楽団の首席客演指揮者に迎えられ、2008年からは首席指揮者を務めた(ー2015)。その間、タンペレ・フィルハーモニー管弦楽団の首席指揮者も兼任(2006ー2009)。2012年からはBBCフィルハーモニックの首席客演指揮者も務め、2022年から首席指揮者。
写真:National Arts Centre
もっと詳しく ▷
オタワ発 〓 フィンランドの指揮者ヨン・ストルゴールズがカナダ国立芸術センター管の8代目音楽監督に
2025/09/10
- コメント: 0


この記事へのコメントはありません。