オーストリア・リンツを本拠地とするブルックナー管弦楽団リンツ(Bruckner Orchester Linz)が次期首席指揮者にオーストリアの指揮者クリストフ・コンツ(Christoph Koncz)を迎えると発表した。任期は2027/2028シーズンから5年間。2017/2018シーズンからその任にあり、2026/2027シーズンで退任するマルクス・ポシュナーの後任。
コンツは1987年、ドイツ・コンスタンツの生まれの37歳。2023年からフランスのミュルーズ国立管弦楽団の音楽監督を務める他、ドイツ・カンマーアカデミー・ノイス・アム・ラインの首席指揮者、ルーヴル宮音楽隊の首席客演指揮者を務める。
オーストリア・ハンガリー系の音楽一家に育ち、兄はベルリン・フィルハーモニー管弦楽団のチェロ奏者。幼い頃からヴァイオリニストとして注目を集め、1998年の映画『赤いバイオリン』の天才ヴァイオリニスト役に抜擢されて話題を集めた。
その後、ウィーン音楽演劇大学などで学び、20歳だった2008年、ウィーン国立歌劇場管弦楽団に入団。第2ヴァイオリンの首席奏者を務めるかたわら、ダニエル・バレンボイムらのマスタークラスで指揮の経験を積み、2013年のザルツブルク・モーツァルト週間で指揮者デビュー。2023年に指揮活動に専念するためオーケストラを退団している。
写真:Staatskapelle Dresden / Oliver Killig
リンツ発 〓 ブルックナー管の次期首席指揮者にオーストリアの指揮者クリストフ・コンツ
2025/08/03
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