クアラルンプール発 〓 広上淳一がマレーシア・フィルの第6代音楽監督に

2024/11/05

マレーシア・フィルハーモニー管弦楽団(Malaysian Philharmonic Orchestra)が第6代音楽監督に広上淳一を迎えると発表した。音楽監督は2021/2022シーズンに就任した準・メルクルが1年で退任した後、空席になっていた。広上は2000年の初客演以来、2019年、2023年、2024年と共演を重ねており、任期は2025年1月より3年間になるという。

広上は東京生まれの66歳。東京音楽大学卒業後、1984年の第1回「キリル・コンドラシン国際青年指揮者コンクール」で優勝。その後、スウェーデンのノールショピング交響楽団の首席指揮者(1991-1995)、日本フィルハーモニー交響楽団の正指揮者(1991-2000)、米国のコロンバス交響楽団の音楽監督(2006-2008)などを歴任してきた。

2008年には京都市交響楽団の常任指揮者に就任。2022年の退任時には芸術顧問も兼任していた。その後、2022年3月からはオーケストラ・アンサンブル金沢の芸術監督職のアーティスティック・リーダーを務めている。2025年2月8日に予定されている就任披露コンサートでは、ドヴォルザークのチェロ協奏曲、交響曲第9番「新世界より」を指揮するという。

写真:Malaysian Philharmonic Orchestra

関連記事

  1. リエージュ発 〓 ベルギーのワロン王立オペラが2024/2025シーズンの公演ラインナップを発表

  2. バルセロナ発 〓 リセウ大劇場が新シーズンから有料のデジタル・プラットフォームを起ち上げ

  3. マドリード発 〓 スペイン国立管が首席指揮者・芸術監督のダーヴィト・アフカムとの契約を延長

  4. ウィーン発 〓 国立歌劇場は予定通り、9月7日に新シーズンを開幕

  5. ソウル発 〓 ソウル・ポップス・オーケストラのウクライナ人3人がロシアの侵略から祖国を守るため帰国、従軍

  6. リガ発 〓 エギルス・シリンスがラトビア国立オペラの総監督に

  7. 東京発 〓 紀尾井ホール室内管が首席指揮者のトレヴァー・ピノックとの契約を延長

  8. シアトル発 〓 シアトル響の音楽監督にシャン・ジャン

  9. ツィナンダリ発 〓 ベルリン・フィルの「ヨーロッパ・コンサート」、2024年はジョージアのツィナンダリで

  10. ラハティ発 〓 市が指揮者のダリア・スタセヴスカとの契約を延長

  11. ミラノ発 〓 音楽監督のリッカルド・シャイーが反論、ウクライナ領事のスカラ座《ボリス・ゴドノフ》上演取り止め要請に

  12. クリーブランド発 〓 フランツ・ウェルザー=メストのキャンセルでイゴール・レヴィットも降板、ベートーヴェンのピアノ協奏曲全曲演奏で

  13. ロサンゼルス発 〓 レナード・バーンスタインの“鼻”が物議、映画「マエストロ」のメイクで

  14. ローマ発 〓 サンタ・チェチーリア音楽院が東洋人の学生のレッスンを停止

  15. オークランド発 〓 「ASBシアター」が「キリ・テ・カナワ劇場」に改名

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。