トリノ発 〓 テアトロ・レッジョが2018/2019シーズンのラインナップを発表

2018/06/24
【最終更新日】2018/08/21

トリノのテアトロ・レッジョ(トリノ王立歌劇場)が2018/2019シーズンのラインナップを発表した。人気作品が並ぶ一方で、珍しい作品の上演もある。上演されるのは、パルマ生まれのフェルディナンド・パエール(1771 – 1839)、トリノ生まれのアルフレード・カゼッラ (1883 – 1947)という、二人のイタリア人作曲家の作品。

パエールはドレスデン宮廷劇場の終身宮廷楽長、パリのイタリア劇場の指揮者、ルイ18世の宮廷作曲家などを歴任した往時の人気作曲家で、オペラを43曲も作曲。今回は《アニェーゼ》が取り上げられる。カゼッラはレスピーギやマリピエロ、ピツェッティたちと並んで「80年世代=generazione dell’ottanta」呼ばれた一人で、1924年に書かれた交響組曲《甕》が上演される。指揮は、日本で人気のあるアンドレア・バッティストーニ。マスカーニ《カヴァレリア・ルスティカーナ》の上演に先立って演奏される。

テアトロ・レッジョではこの4月、インテンダントのワルター・ヴェルニャーノ、芸術監督のガストン・ フルニエ=ファシオ、2007年から首席指揮者を務めていたジャナンドレア・ノセダという劇場のトップ3が立て続けに辞任しており、視界不良の中で新しいシーズンを迎えることになる。

ヴェルディ《イル・トロヴァトーレ》
2018年:10月10日ー23日
指揮:ピンカス・スタインバーグ
演出:ポール・カラン


ドニゼッティ《愛の妙薬》
2018年:11月13日ー24日
指揮:ミケーレ・ガンバ
演出:ファビオ・スパルヴォリ


ヴェルディ《椿姫》
2018年:11月14日ー23日
指揮:ドナート・レンツェッティ
演出:ヘニング・ブロックハウス


プッチーニ《蝶々夫人》
2019年:1月10日ー20日
指揮:ダニエル・オーレン
演出:ピエール=ルイジ・ピッツィ


ヴェルディ《リゴレット》
2019年:2月6日ー17日
指揮:レナート・パルンボ
演出:ジョン・タトゥーロ


パエール《アニェーゼ》
2019年:3月12日ー24日
指揮:ディエゴ・ファソリス
演出:レオ・ムスカート


ベッリーニ《夢遊病の女》
2019年:4月10日ー20日
指揮:マウリツィオ・ベニーニ
演出:マウロ・ アヴォガドロ


ロッシーニ《アルジェのイタリア女》
2019年:5月22日ー28日
指揮:アレッサンドロ ・デ・マルキ
演出:ヴィットリオ・ボレッリ


カゼッラ《甕》=交響組曲
マスカーニ《カヴァレリア・ルスティカーナ》
2019年:6月12日ー22日
指揮:アンドレア・バッティストーニ
演出:ロベルト・ザッパラ=甕
   ガブリエーレ・ラヴィア=カヴァレリア・ルスティカーナ


ガーシュイン 《ポーギーとベス》
2019年:7月2日ー7日
指揮:William Barkhymer
演出:バーヨーク・リー


写真:Teatro Reggio

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