ボストン交響楽団(Boston Symphony Orchestra)が音楽監督を務めるアンドリス・ネルソンス(Andris Nelsons)との間で「ローリング契約」を結んだと報じられた。「ローリング契約」とは、有効期限が定められていない契約で、これでネルソンスは実質的に終身音楽監督の立場を得たことになる。また、ボストン響が行っている夏の音楽祭「タングルウッド音楽祭」の指揮の責任者にも任命された。
ネルソンスは1978年、ラトビアの首都リガ生まれの45歳。ラトビア国立歌劇場管弦楽団の首席トランペット奏者から指揮者に転身し、ネーメ・ヤルヴィ、ヨルマ・パヌラ、マリス・ヤンソンスに指揮を学んだ。ラトビア国立歌劇場の首席指揮者(2003-2007)、バーミンガム市交響楽団の音楽監督(2008-2015)を歴任。2010年にはドイツのバイロイト音楽祭にデビューしている。
ボストン響の音楽監督に就任したのは2014年で、2017年からはライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団の首席指揮者も兼任。2020年にはウィーン・フィルハーモニー管弦楽団の「ニューイヤー・コンサート」の指揮を任された。英国を拠点にした音楽サイト「Bachtrack」が先頃発表した年度ランキングで、「最も忙しい指揮者」に選ばれている。
写真:Boston Symphony Orchestra / Marco Borggreve
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ボストン発 〓 ボストン響が音楽監督のネルソンスと期限なしの契約更改
2024/01/28
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