長野・松本で行われているセイジ・オザワ松本フェスティバル(Seiji Ozawa Matsumoto Festival)が28日から始める公演をすべてキャンセルすると発表した。長野県にとどまらず、新型コロナウイルスの全国的な感染者数の高止まりや医療体制のひっ迫を踏まえて。中止は2年連続。
実行委員会は17日の時点で、21日のオープニング・コンサートの開催中止を発表。同時に「緊急事態宣言」と「まん延防止等重点措置」が発出されているエリアに住んでいる人で、公演チケットを持っている人に対して抗原検査キットを無料で郵送していた。
フェスティバルは1992年、音楽教育に情熱を注いだ斉藤秀雄の門下生である小澤征爾たちが集まり、サイトウ・キネン・フェスティバル松本(Saito Kinen Festival)としてスタート。来年2022年は30周年という節目の年を迎える。
2015年からはサイトウ・キネン・オーケストラの名前は残しながら、現在の名称に変更。今年のフェスティバルはシャルル・デュトワと鈴木雅明がサイトウ・キネン・オーケストラを指揮、総監督の小澤も現場を訪れることになっていた。
中止発表の会見では、松本市の臥雲市長が「オーケストラの演奏を収録・配信する方向で調整している。詳細は一両日中にも公表する」。また、小澤は「本当に残念です。心が張り裂けるようなつらい判断に悲しんでいます」とコメントを出している。
写真:Seiji Ozawa Matsumoto Festival / Michiharu Okubo
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松本発 〓 「セイジ・オザワ松本フェスティバル」2年連続の中止を発表
2021/08/27
【最終更新日】2022/12/15
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