国立のオペラ・カンパニー、オペラ・オーストラリア(Opera Australia)が7月の公演をキャンセルすると発表した。新型コロナウイルスの感染拡大に伴う、オーストリア政府によるロックダウン(都市封鎖)措置が7月30日まで延長されたのを受けたもの。
オペラ・オーストラリアでは、8月2日に初演を迎えるオッフェンバック《ホフマン物語》の上演延期を既に発表しているが、7月中に上演される予定だったヴェルディ《アイーダ》、ヴェルディ《アッティラ》、ヴェルディ《オテロ》の3演目の公演もキャンセルすることになった。夏のオペラ上演がなくなった格好。
オーストラリアは、厳しい隔離、迅速な封鎖、出国を認めないという国境閉鎖といった対策で、新型コロナウイルス感染症を事実上ゼロに抑え込んできた。それもあってワクチン接種率は人口の10%未満とまだ低く、デルタ変異株の感染拡大に歯止めが掛かっていない。
写真:Sydney Opera House / Opera Australia
シドニー発 〓 オペラ・オーストラリアが夏の公演を断念、新型コロナウイルスの感染拡大で
2021/07/18
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