第68回「尾高賞」に細川俊夫(Hosokawa Toshio)の《オーケストラのための『渦』》が選ばれた。細川は四度目の受賞。
賞はNHK交響楽団が主宰する作曲賞で、NHK交響楽団の専任指揮者だった故・尾高尚忠(おたか・ひさただ)の業績を顕彰するため1952年に設けられた。過去1年の間に初演された邦人作曲家による優れたオーケストラ作品に授与されている。
受賞作は、サントリー・ホール、ロシアのソチ冬の芸術祭、エッセン・フィルハーモニーの共同委嘱から誕生した作品。オーケストラの響きが渦のように広がっていく作品で、昨年11月に杉山洋一指揮の東京都交響楽団によってサントリー・ホールで初演された。
細川は1955年、広島生まれの64歳。日本を代表する作曲家として、欧米のオーケストラや音楽祭、オペラ劇場から委嘱を受けるなど国際的に高い評価を得ており、2012年に紫綬褒章受章、2013年には英国作曲家賞を受賞している。
受賞作は5月4日、東京・初台の東京オペラシティ・コンサートホールで開催される「Music Tomorrow 2020」の場で、ロバート・スパーノ指揮のNHK交響楽団によって披露される予定。
写真:Schott Japan / Kazu Ishikawa
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東京発 〓 細川俊夫の《オーケストラのための『渦』》が第68回「尾高賞」に
2020/03/26
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