ソウル発 〓 韓国国立響の次期芸術監督・首席指揮者にロベルト・アバド

2025/04/17

韓国国立交響楽団(Korean National Symphony Orchestra)が次期芸術監督・首席指揮者にロベルト・アバド(Roberto Abbado)を迎えると発表した。2022年からその任にあるベルギー人指揮者のデヴィッド・ライランドの後任で、任期は2026年1月から3年間。

国立響は1985年、自主運営団体の韓国交響楽団として発足。2001年からソウル・アーツ・センターの専属となってオペラ、バレエ公演などでも演奏する韓国を代表するオーケストラに成長、2022年に現在の名称に改称され、ライランドを迎えた。

アバドはミラノ生まれの70歳。叔父は世界的指揮者で2014年に亡くなったクラウディオ・アバド。ミラノのヴェルディ音楽院で学び、ヴェネツィア・フェニーチェ劇場でフランコ・フェラーラに、その後、ウィーンでハンス・スワロフスキーの最後の夏期講座に参加して研鑽を積んだ。

1984年にミラノ・スカラ座、1989年にミュンヘンのバイエルン州立オペラ、1994年にニューヨークのメトロポリタン歌劇場に、1998年にはウィーン国立歌劇場にデビュー。その間、1991年から1998年にかけてミュンヘン放送管弦楽団の音楽監督、2022年からボローニャ市立歌劇場フィルハーモニー管弦楽団の首席指揮者を歴任してきた。

写真:Filarmonica del Teatro Comunale di Bologna


関連記事

  1. ボン発 〓 ピアニストのマリア・ジョアン・ピレシュに2021年のベートーヴェン賞

  2. ベルリン発 〓 ベルリン州立オペラが2022/2023シーズンの公演ラインナップ発表、バレンボイム音楽監督30周年で新しい「リング」が登場

  3. コッレッジョ発 〓 レオ・ヌッチが引退を“宣言”

  4. ブレーメン発 〓 ルネ・ヤーコプスにブレーメン音楽賞

  5. ケルン発 〓 ヨーロッパ10都市でのウクライナ国歌演奏を集め連帯をアピール、欧州コンサートホール機構

  6. ニューヨーク発 〓 テノールのステファン・グールドが健康上の理由で引退を表明

  7. ライプツィヒ発 〓 ライプツィヒ市立歌劇場が2021/2022シーズンの公演ラインナップを発表

  8. インスブルック発 〓 古楽音楽祭が新体制、音楽監督にオッタヴィオ・ダントーネ、アカデミア・ビザンチナがレジデンス・オーケストラに

  9. ロサンゼルス発 〓 Netflixがバーンスタインを描いた映画『Bernstein』の製作に参加

  10. 東京発 〓 第36回「高松宮殿下記念世界文化賞」音楽部門はアンドラーシュ・シフに

  11. ミネアポリス発 〓 オスモ・ヴァンスカがミネソタ管の音楽監督を退任

  12. パリ発 〓 指揮者のドゥダメルにフランス政府の「芸術文化勲章」オフィシエ章

  13. ブエノスアイレス発 〓 コロン劇場管の次期総監督にアレホ・ペレス

  14. モスクワ発 〓 若手歌手のためのコンクール「オペラリア」が閉幕

  15. ライプツィヒ発 〓 ライプツィヒ歌劇場が3日からオペラ3作品をストリーミング配信

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。